昨年10月にF1初開催となったポルトガルのアルガルベが、2021年は第3戦の舞台となった。シーズン序盤から早くも激化するルイス・ハミルトンvsマックス・フェルスタッペンの優勝争いは、第3戦を終えてハミルトンが2勝1敗。ファステストラップの1ポイントを奪い合うメルセデスF1とレッドブルF1の熾烈な戦いはすでにタイトル争いの終盤戦を見ているようだ。ドライバーや関係者のSNSからポルトガルGPのレースウイークを振り返る。
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ハミルトンが勝ち続ける理由を「マシンが優秀だから」という者がいるが、それは大間違い。今シーズンのように僅差の接戦になればなるほど、恐ろしいほどの底力を見せつけられ、レース巧者の側面が際立つようになってきた。積み重ねた勝利は97。フェルスタッペンとの戦いはシーズンが進むごとに激しさを増していきそうだ。
テレビ中継でも空撮で紹介されたアイルトン・セナとルイス・ハミルトンの顔が半分ずつ描かれた巨大な地上絵。セナのF1初優勝は1985年のポルトガルGP(エストリル)、ハミルトンは昨年、ここポルティマオで開催された2020年ポルトガルGPのウイナー。
「もう少しで捕らえられそうだ」と思った次の瞬間、また遠のいていく王者の背中。フェルスタッペンは今シーズンの残り20レースでメルセデスF1&ハミルトンを攻略することができるのか?
ファイナルラップでマークしたファステストラップの1ポイントもトラックリミットの違反で取り消し。レース中はギヤシフトに難を抱え、この週末は悪い流れとなってしまったが、フェルスタッペンはなんとか2位表彰台を獲得。ダメージを最小限にとどめた。