前戦ポルトガルGPについてホンダF1の田辺豊治テクニカルディレクターは、両チームともに、「なかなか厳しい週末でした」と総括した。2位に入ったものの、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は勝者ルイス・ハミルトン(メルセデス)を脅かすことはできず。アルファタウリのふたりも、期待外れの結果だった。
今週末スペインGPが開催されるバルセロナ-カタロニア・サーキットは、マシン性能の優劣が最もラップタイムに反映しやすいコースとして有名だ。田辺TDも「各チームの強み弱みが、いっそうはっきり見えるはず」と、審判を待つ心持ちのようだった。
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──今シーズン初めての連戦です。
田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):はい。ホンダスタッフもポルトガルから直接、バルセロナに入りました。例年は開幕前テストも行われ、慣れ親しんだサーキットであり、町なのですが、今年は新型コロナウイルスのためにテストはバーレーンになりました。ですので今年のクルマでカタロニア・サーキットを走るのは、今回が初めてになります。
──改めて先週のレースの総括をお願いします。
田辺TD:なかなか厳しい週末でした。今ひとつ歯車が噛み合わなかった。持てる力は最大限に近いレベルで発揮できたと思いますが、レッドブルもアルファタウリも、若干心残りの結果でした。レッドブルは(セルジオ)ペレス選手も調子を上げてきていますから、いい結果を期待したい。我々も今年のパワーユニットの使い方をさらに向上させて、週末に臨むつもりです。
──マックス・フェルスタッペンのスタートは、本人も今ひとつと言っていましたが、車体側、あるいはパワーユニット側のセッティングに何か不具合があったのですか?
田辺TD:いえ、特にありません。
──単純にホイールスピンしすぎたのでしょうか?
田辺TD:特にどこかがおかしくて、とんでもないことがおきたわけではなかったです。