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投稿日: 2021.05.10 12:00
更新日: 2021.05.10 12:12

【ブログ】Shots! 緊迫の首位争いは見応え十分。メルセデスとハミルトンの強さが引き立ったスペインGP

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Blog | 【ブログ】Shots! 緊迫の首位争いは見応え十分。メルセデスとハミルトンの強さが引き立ったスペインGP

 5月9日にスペイン、カタロニア・サーキットで行われたF1第4戦スペインGP決勝は、100回目のポールポジションを獲得したメルセデスのルイス・ハミルトンがマックス・フェルスタッペンとの首位争いを制し、ポール・トゥ・ウインでトップチェッカーを受けました。一方、アルファタウリ・ホンダの角田裕毅はPUトラブルで初めてのリタイアという結果に。今回はそんなスペインGPの日曜日の様子を、熱田カメラマンが歩き、見て、感じて撮った写真と一緒に紹介します。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

日曜日だけお客さんが入場しました!
サーキットのファンクラブのなかで1000人の抽選だったみたいです! 超ラッキーな人達かもですね。
席もソーシャルディスタンスを保ちつつの観戦です。

なんだか、やっぱりお客さんの声援が聞こえると嬉しい。


グリッドに行ってきました。
角田選手を中心に撮影はいつものこと。
これまでのどのグランプリによりも……とは言いつつも3回目ですけども、圧倒的に表情は固かったように思えました。


トストさんとも打ち合わせ。


マシンに乗り込む前には、マルコさんも来て声をかけていました。


予選での無線の発言に関して謝罪の言葉をSNSで発信した角田選手。

僕個人的な意見というか気持ちは、悔しい気持ちを表現するときに言ってしまう言葉に関しての批判が多いと思うのですが、
極限の精神状況にあるなかで、冷静な言葉を選んでいいなさいというのは違うように思います。
角田選手も、チームに対して否定的なことを言ったのではなく、うまくいかない予選に対して出てしまった言葉であるわけで、自分自身に対しての悔しさも加わって出てしまった言葉です。
角田選手は自分のチームメンバーに対して普段からコミュニケーションをたくさん取って非常に良好な関係を築いていますし、それがレーシングドライバーとして重要だというのは当たり前のように心得ています。
そういう人が、無線でチームに対してダメ出しするでしょうか?
僕は、そうは思いません。
自分自身を追い込んで、コンマ1秒でも速く走るために突き詰めたところでコクピットに収まって操作をしている状況というのは、僕たち普通の生活しか送っていない人間にとっては理解しがたい状況です。
昔で言えば、ネルソン・ピケ選手が殴り合ったり、星野さんがマシンから降りてヘルメットを投げつけたり、なぜそういう行動になるのか?
たとえば、勝手な想像ですけど、前のマシンを抜くのに、必死で自分のマシンのタイヤやエンジンと相談しながら相手の心理も読みつつ挑むわけです。
もちろん、冷静さも失ってはいけません。
インからいくのかアウトからいくのか、どのコーナーにするのか、接触しないようにズバッと切り込んでいく、並びかけて抜く。
うまくいけば抜けるし、失敗してクラッシュするかもしれない。
ある、有名なレーシングライダーに聞いたことがあります。
その人は、レースに出かける前、必ず机の引き出しに遺書を書いて家を出ていたそうです。
誰も死ぬつもりレースをしているわけではないけれど、死んでしまうことになるかもしれないとも考えていると……

もうその話を聞くと、レースを戦っている人間の心理状況というのは、極限状況の連続で普通ではないということは確かです。

だから、思うのです。喧嘩や激しい言葉を肯定しましょうということではなく、レースを戦っているドライバー、ライダーは極限に挑んでいるんだということを。それを分かってもらって、コメントを聞いて欲しいと思うし、テレビの映像も見て欲しいと思うのです。

いろんなドライバーがいるからこそ面白いと思うし、振る舞いも発言も、優等生的な人もいればそうでない人もいる、個性がどんどん失われるようなスポーツというのは興味が薄れていってしまうのではないかとも思います。
大金が動く、スポンサーがたくさんいて成り立っている、今日のモータースポーツであるので、控えなければいけない場面もあるでしょう。
でも、闘争心溢れる気持ちが爆発して人間性が見える時こそ、我々外から見ている人間が感動する場面であるはずです。
悔しい場面では、心底悔しがる姿を見て心動かされるはずです。
悔しいけれど、悔しがっている場面をテレビに映されるから、冷静に歩いて帰るんだ……というドライバーやライダーばかりになっては、それを見て感動も、感謝も、憧れも、楽しさも共有できるでしょうか?

SNSで多くの人が、それぞれの意見をいうのは自由ですが、あまりに否定的なものはめげますよね……
先日の福住選手の件もそうです、池江選手へのオリンピック参加に関してのニュースもそう、受け取る側は生身の人間ですし、どうか分かっていただけると嬉しいです。


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