メルセデスのエグゼクティブディレクターであるパディ・ロウは、議論を呼んでいるアブダビGP決勝におけるハミルトンに対する指示について、ライバルの脅威を懸念したためで、正当なものだったと語った。
ハミルトンはタイトル争いで逆転するために、ペースを上げて確実に勝利せよという指示を無視し、チームメイトのニコ・ロズベルグの前で意図的にペースを落とすことで、彼を後続とのバトルに巻き込ませようとした。
ハミルトンのレースエンジニアは、ロウが直接指示を出す前に無線でメッセージを送っており、その指示について質問されたロウは、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが遅めのピットストップを行った後に急速にペースを上げ、メルセデスの2台に迫ってきたことに対する反応だったと説明した。
「あれはくだらない戯言などではなくて、ベッテルが迫っていたため、可能であれば対応できるかということを、はっきりさせるためのものだった」とロウは説明した。
ハミルトンからの返事は「実際、僕は今レースをリードしているよ」というもので、指示に従う事はなかったが、最終的にはメルセデスはワンツーを達成している。
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