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F1 ニュース

投稿日: 2021.06.01 06:28
更新日: 2021.06.01 06:32

モナコの不運がボッタスのF1キャリアを左右か。メルセデス後には魅力的な選択肢なし

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F1 | モナコの不運がボッタスのF1キャリアを左右か。メルセデス後には魅力的な選択肢なし

 F1モナコGPでリタイアを強いられた際のバルテリ・ボッタスの苛立ちは察するに余りある。たやすく手に入ったはずの表彰台が、ピットストップ作業の大失敗によって奪われたのだ。

 モナコはF1カレンダーのなかでも最も厳しいコースのひとつだ。そこでボッタスは、週末を通してチームメイトのルイス・ハミルトンを上回っていた。2017年のモナコでも同様で、ボッタスはポールポジションから0.045秒差の3番手だったのに対し、ハミルトンは予選Q2で不運もあり敗退した。

 ボッタスは今回のモナコで走り切っていれば、チャンピオンシップにおいてチームメイトとの差を大きく縮めることが可能だったが、彼の過失ではない理由によってリタイアせざるを得ず、そのチャンスを失った。

2021年F1第5戦モナコGP バルテリ・ボッタス(メルセデス)のピット作業
2021年F1第5戦モナコGP バルテリ・ボッタス(メルセデス)のピット作業

 決勝後、ハミルトンはチーム、マシン、戦略について声高に批判した。ジェームズ・ボウルズの戦略により早めのピットストップを行ったがピエール・ガスリーのアンダーカットに失敗、その後、セバスチャン・ベッテルやセルジオ・ペレスにも前に出られたことに、ハミルトンは腹を立てていた。一方でボッタスの振る舞いは、彼がいかにこのチームにふさわしい人物かを示していた。

「ものすごくがっかりした。ペースは良かったんだ。簡単ではなかっただろうが、マックスを最後までプッシュしていくことができただろう」とボッタスは語った。

「あれがヒューマンエラーであろうが、テクニカルトラブルだろうが関係ない。とにかく解決策を見つける必要がある。もしヒューマンエラーだったら、担当したスタッフをサポートする必要がある。そして僕たちはそこから学ばなければならない。それが今僕の頭にある最も重要なことだ」

 ボッタスのトラブルにヒューマンエラーの要素があったことを考えれば、メカニックたちは彼に非常にいい印象を持っただろう。ボッタスは、何かがうまくいかないときに誰かを名指しで非難したりはしない。誰かがミスを犯したときですら、そのスタッフをかばってくれる人物だということを、チームスタッフは分かっている。

■次のページへ:「呪われている」かのように不運なボッタス。今季好結果を挙げられるか


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