2021年F1第6戦アゼルバイジャンGP決勝レースを観戦したファンの投票による『ドライバー・オブ・ザ・デー』と、最速ラップを叩き出したドライバーに贈られる『DHLファステストラップ・アワード』、最速のピットストップ作業を行ったチームに与えられる『DHLファステスト・ピットストップ・アワード』の受賞者が決定した。
今回ドライバー・オブ・ザ・デーに選ばれたのは、前戦のモナコGPに引き続き、アストンマーティンのセバスチャン・ベッテルとなった。予選では惜しくもQ3に進出することができなかったベッテルは決勝レースを11番グリッドからスタートする。
ベッテルはオープニングラップで9番手にポジションを上げると、上位陣がピットに入った後もタイヤをいたわりながら走行を続け18周目にピットイン。順位を争っていた角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)のオーバーカットに成功すると、セーフティカー明けのリスタート後には4番手まで浮上してくる。
そしてトップを走行するマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がリタイアしたことで3番手となったベッテルは、赤旗中断後の再スタートでルイス・ハミルトン(メルセデス)がミスを犯したことにより2番手にポジションアップすると、そのままチェッカーを受け見事に表彰台を獲得した。
DHLファステストラップ・アワードを受賞したのは、トップを走行していながらもタイヤトラブルによってリタイアとなってしまったレッドブル・ホンダのフェルスタッペンだ。フェルスタッペンはリタイア直前の44周目にハードタイヤで1分44秒481というタイムを記録している。
DHLファステスト・ピットストップ・アワードを制したのは2戦連続でレッドブル・ホンダとなり、12周目にピットインしたフェルスタッペンを1.98秒でコースに送り出した。2位には13周目にピットに入ったキミ・ライコネンのアルファロメオが2.13秒で続き、34周目にピットインしたジョージ・ラッセルのウイリアムズが同タイムで3位となっている。