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F1 ニュース

投稿日: 2021.06.15 12:55
更新日: 2021.06.15 12:44

英国人ライターのF1ルーキーペア観察日記:今季ベストリザルトも、僚友たちを怒らせたマゼピン

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F1 | 英国人ライターのF1ルーキーペア観察日記:今季ベストリザルトも、僚友たちを怒らせたマゼピン

 2021年F1にデビューしたミック・シューマッハーとニキータ・マゼピンは、ともにハースF1チームで初めてのシーズンを送っている。ふたりはどのように学び、つまずき、成長していくのか。キャラクターの異なるふたりのルーキーのデビューシーズンを、英国人ジャーナリスト、クリス・メッドランド氏が観察していく。今回は第6戦アゼルバイジャンGP編だ。

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 アゼルバイジャンの週末をハースはとても良い結果で締めくくることができた。だが、日曜日の最後の数百メートルで、一歩間違えれば恐ろしい事故につながりかねない出来事も起き、チーム代表は事の収拾に当たらなければならなかった。

 ニキータ・マゼピンは、モナコではミック・シューマッハーのような大きなミスを犯すことなく、落ち着いてレースに取り組んでいたが、バクーでは少し以前の状態に戻ってしまったようだ。モナコで少し自信をつけたせいかもしれない。

 マゼピンはFP1で限界まで攻めた結果、ターン16でスピンしてバリアにぶつかり、リヤウイングを壊してしまった。

 FP1でのマゼピンには、マックス・フェルスタッペンをブロックして怒らせるという一件もあった。ハースのドライバーが他チームのドライバーの妨害をする問題が、今年何度も起きている。ドライバーがエンジニアの警告に従っているのかどうか、エンジニアが適切な警告を行っているのかどうかを含め、チーム内で話し合い、きちんと解決すべき時が来ているのではないか。

 マゼピンは、予選前にターン15の出口で壁にぶつかるというインシデントを起こした。ここは土曜にフェルスタッペンもクラッシュするなど、何人ものドライバーが事故を起こしている場所だが、マゼピンは無事にガレージに戻ることができた。

 一方のシューマッハーは比較的スムーズに週末を過ごし、予選でチームメイトよりいい成績を収めた。ハースにとって良かったのは、いくつかインシデントがあったにもかかわらず、マゼピンはシューマッハーから0.1秒以内の差で続いており、2台ともまずまずのパフォーマンスを見せていたことだろう。

2021年F1第6戦アゼルバイジャンGP ミック・シューマッハー(ハース)
2021年F1第6戦アゼルバイジャンGP ミック・シューマッハー(ハース)

 日曜に期待をかけていたであろうハースだが、レース終盤に起きた出来事が彼らを失望させる結果となった。

■次のページへ:大事故を引き起こしたかもしれないマゼピンの動き。チームは問題解決と強調


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