メルセデスのノンエグゼクティブチェアマン、ニキ・ラウダが、ニコ・ロズベルグが引退の意向をチームに伝える時期が遅すぎたため、後任選びに苦労するとして批判的な発言を行った。
ロズベルグは最終戦で2016年F1ドライバータイトルを獲得、初の王座に就いた数日後に引退を発表した。日本GP後から引退の可能性を考えていたというロズベルグは、アブダビ後の月曜に決断を下し、チームに伝えた。一方で彼は、もし今年タイトル争いでルイス・ハミルトンに敗れていたら、少なくとももう1年は続けただろうと述べている。
すでにほとんどのF1ドライバーが来季契約を結んでおり、ロズベルグの後任選びは簡単にはいかないだろう。ラウダはロズベルグがチームをそのような状況に置いたことに関して不満を示した。ロズベルグは今年7月に2018年末までチームとの契約を延長していた。
「一番腹が立つのは、ニコはタイトルを取れなかったら現役を続けていたと言っていることだ」とラウダがドイツのDie Weltに対して語ったとFox Sportsが伝えた。
「契約を結んだのだから、少なくとも(こうなる可能性についてチームに)ほのめかすぐらいのことはできたはずだ。そうしていれば我々はプランBを用意することができた。だがこれが現状だ」
「我々は彼を最高のマシンに乗せ、ワールドチャンピオンになるチャンスを提供した。しかし彼は引退したいと言う」
「非常にうまく機能していたチームに大きな穴があいた。それにこれでは我々は間抜けに見える」