6月19日現地時間15時、2021年F1第7戦フランスGPの予選が行われ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得した。
空はやや曇っており気温は28度、路面温度は44度と金曜より僅かに低いコンディション。FP3までとは違い風はかなり弱くなっている。
Q1のセッション開始直後から下位3チームが新品ソフトを履いてコースインし、ここにアルファタウリ勢も加わる。
角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)がアタックラップ1周目のターン1でイン側の縁石に引っかけてスピンし、そのまま後ろ向きにバリアにヒット。これでセッションは14分19秒を残して赤旗中断となった。角田はマシンを再始動してピットに戻ろうとトライするものの1速に入れることができず、ノータイムのままここで予選終了となった。
セッションは15時13分に再開。ピット出口には大行列ができ、上位勢は各車とも途中まで走行していたソフトタイヤを再び履いてコースインし、下位チームやアストンマーティン勢、そしてまだコースインしていなかったアルピーヌ勢が新品タイヤを履いてコースに向かう。
まずはフェルスタッペンが1分31秒001でトップに立ち、2番手に0.559秒差でセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)。メルセデスAMG勢はトラフィックの影響もあり3番手・4番手に留まる。ルイス・ハミルトン(メルセデス)はクールラップを挟んでもう1アタックを行って0.236秒差の2番手に浮上した。
ターン6のトラックリミット違反でタイムを記録できなかったランス・ストロール(アストンマーティン)が、残り4分半を切ったところで2回目のアタックに出て行く。残り3分を切ったところで6番手ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)以下の全車がコースインする。
しかし残り22秒の時点でミック・シューマッハー(ハース)がターン6でリヤが流れてコースオフし、後ろ向きにガードレールにクラッシュしてセッションは赤旗終了。これによってアタック中だったストロールはタイムを記録できないまま予選終了となってしまった。皮肉にもシューマッハは1回目のアタックで記録していたタイムで14番手、ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)が15番手でQ2進出を果たし、16番手ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)、17番手キミ・ライコネン(アルファロメオ)、18番手ニキータ・マゼピン(ハース)、アウトラップの2分12秒584だけが残ったストロール、ノータイムの角田がQ1敗退となった。