6月27日現地時間15時、2021年F1第8戦シュタイアーマルクGP決勝がオーストリアのレッドブルリンクで行われ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが優勝を飾った。
雨が懸念されたものの朝から降雨はなく、降水確率も下がっていって気温は26度、路面温度は52度という暑いコンディションで決勝のスタートを迎えた。
FP2のピットレーンでのスピンに対して3グリッド降格ペナルティを科されたバルテリ・ボッタス(メルセデス)は5番グリッド、Q3でのボッタスに対する走路妨害で3グリッド降格ペナルティを科された角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)は11番グリッドからのスタートとなった。
Q3進出勢のうちフェルスタッペンとメルセデスAMGの2台はQ2通過時のミディアムタイヤ、それ以外はソフトタイヤ、そして予選11番手のジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)以下はハードタイヤを履いたキミ・ライコネン(アルファロメオ)以外の全車が新品のミディアムを履いてスタートに臨んだ。
スタートでポールポジションのフェルスタッペンがすぐにルイス・ハミルトン(メルセデス)の前を抑え、後方ではセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)がランド・ノリス(マクラーレン)のインを伺うもののポジションを守る。ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)はターン1の先でシャルル・ルクレール(フェラーリ)と接触して左リヤタイヤがパンクし、集団に飲み込まれてターン3でアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)と接触してさらに後退。ルクレールは右フロントウイングを傷めてピットイン。ここに巻き込まれたニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)も右リヤを壊してピットイン。ガスリーも左リヤサスペンションを壊してピットに戻りリタイアとなった。
これで順位は首位フェルスタッペン、2番手ハミルトン、3番手ノリス、4番手ペレス、5番手ボッタス、6番手ランス・ストロール(アストンマーティン)、7番手フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、8番手ラッセル、9番手ダニエル・リカルド(マクラーレン)、10番手角田、11番手カルロス・サインツ(フェラーリ)という順。ペレスはノリスについていくがなかなかオーバーテイクのチャンスが掴めず、前の2台がじわじわと離れていく。
7周目にパワーが低下したリカルドのペースが大幅に落ち、角田はターン4でパスして9番手へ。サインツ、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、ライコネンもこれに続く。しかし翌周にはパワーが戻ってリカルドは13番手に留まる。