2021年F1第9戦オーストリアGP決勝レースを観戦したファンの投票による『ドライバー・オブ・ザ・デー』と、最速ラップを叩き出したドライバーに贈られる『DHLファステストラップ・アワード』、最速のピットストップ作業を行ったチームに与えられる『DHLファステスト・ピットストップ・アワード』の受賞者が決定した。
今回のドライバー・オブ・ザ・デーに選ばれたのはマクラーレンのランド・ノリスだ。自己最高グリッドとなる2番手から決勝に臨んだノリスは、レーススタートでポールポジションのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)の背後につけるも、追い抜くまでに至らず2番手を走行する。
ノリスはその後も3番手のセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)を抑え続け2番手をキープするが、ペレスを押し出したとして5秒加算ペナルティが科されてしまう。ピットインでペナルティを消化するためメルセデス2台に抜かれ4番手となったノリスは、53周目にルイス・ハミルトン(メルセデス)をオーバーテイクし3番手に浮上すると、そのポジションを守りフィニッシュ。今季3度目の表彰台を手に入れている。
DHLファステストラップ・アワードを獲得したのはポール・トゥ・ウインを飾ったフェルスタッペンとなり、フリーピットストップを利用してタイヤ交換を行った直後の62周目に1分6秒200を叩き出し、カルロス・サインツJr.の1分7秒762というタイムを1秒以上引き離すファステストラップを記録している。
DHLファステスト・ピットストップ・アワードは今回もレッドブル・ホンダが制し、32周目に1回目のピットストップを行ったフェルスタッペンを2.17秒でコースに送り出している。2位にはピエール・ガスリーのアルファタウリ・ホンダが2.21秒で続き、3位は2.26秒でハミルトンのメルセデスという結果になった。