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F1 ニュース

投稿日: 2021.07.28 19:24
更新日: 2021.07.28 19:54

F1サウジアラビアGP代表、コロナ禍でのアブダビGP開催に疑問。ジェッダでの2連戦開催も可能だと主張

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F1 | F1サウジアラビアGP代表、コロナ禍でのアブダビGP開催に疑問。ジェッダでの2連戦開催も可能だと主張

 サウジアラビアはF1世界選手権の新たな一員になるかもしれないが、地元の主催者はすでにグランプリ主催者の観点から彼らのやり方で物事を進めたいという兆候を見せている。彼らには史上最高額の年間1億ドル(約109億8000万円)とも言われる開催権料を払っているという事実があり、さらに昨年の初めからF1最大のスポンサーとなった、国有石油会社アラムコとの繋がりがあるからだ。

 最近、サウジアラビアGPの代表を務めるハリド・ビン・スルタン・アル・ファイサル王子は数多くのインタビューに応じており、サウジアラビアがF1において大きな役割を果たすことを期待していることを非常に明確に打ち出している。F1にグランプリ開催権料を支払って、あとの時期は静かに座っているつもりはないということだ。

 隣国のバーレーンとアブダビは、長きにわたってF1カレンダーに確固たる地位を築いているが、サウジアラビアはなぜ中東で最大の力を持っており、隣国を凌駕して同盟を結ぶことを望んでいるかについてF1に示すことを強く望んでいる。

 まずアル・ファイサル王子は、アブダビGPの開催が進められていることについて疑問を投げかけた。アラブ首長国連邦は今もパンデミックの最中にある。アブダビよりドバイの方が状況は悪いが、アル・ファイサル王子は次のように主張した。

「我々は連戦を開催する準備ができている。F1からふたつめのレースを開催するように依頼は受けていないが、我々の準備、設営はすべて予定どおりに進んでいることから、もし我々の確定したレースの前にもうひとつのレースを開催する必要があれば、我々がそうすることは可能だと考えている。世界中で起きているあらゆることを考慮すると、それがF1にとって問題であるのなら、チャンピオンシップにとってベストなものが必要だ」

2020年F1第17戦アブダビGP グリッド
2020年F1第17戦アブダビGP グリッド

 サウジアラビアはカレンダー上で同国のレース日程を決める力があることを示したが、他にそうしてきたのはモナコだけだ。モナコでのレースは長きにわたって伝統的に5月の最後の日曜日に開催されるよう配慮されてきた。モナコ公国の宗教的な祝日を含む週末に開催されないように、日程を固定したのだ。アル・ファイサル王子は次のように説明した。

「我々のレースを2022年からシーズン開幕戦に移したいと考えている。多くの場合、翌年のチャンピオンシップの日程は、最終レースが始まるまでに決められることから、我々はシーズン開幕戦を行いたいと考えている。多くのことがまだ未定であり、FOMとFIAに対しそれが我々が来年に望むことだと伝えた」

 F1の誰もが、サウジアラビア側の要求をFIAのジャン・トッド会長やF1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリが断ることはないと予想している。そしてジェッダの市街地コースで行われる2戦目とおそらくは最後のレースは、2022年はバーレーンGPとペアになるだろう。そうすると中国がシーズン3戦目に復帰できるようになる。元々来年の4月3日に予定されていた日程よりも中国GPの主催者にとっては好都合だろう。

国際人権団体がF1サウジアラビアGP開催案を厳しく非難「人権侵害をスポーツの印象で洗い流すことに加担」
F1は2020年シーズン開幕に先立ち、サウジアラビアの国営石油会社『アラムコ』と長期的なグローバルスポンサーシップ契約を締結した


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