バルテリ・ボッタスが発端となったスタート直後の多重クラッシュにより、ルイス・ハミルトン以外の上位勢はトップ争いから脱落。赤旗中断後の再スタートではハミルトン以外の全車がタイヤ交換のためピットインし、たった1台でスタンディングスタートが行われるなどドタバタ劇は続いた。混乱をうまくすり抜けたアルピーヌF1エステバン・オコンがうれしいキャリア初優勝を達成。その陰にはチームメイト、フェルナンド・アロンソの巧妙なドライビングがあった。波乱に満ちたハンガロリンクの週末をドライバーや関係者のSNSで振り返る。
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111人目のF1ウイナーとして名を連ねたオコン。フランス人ドライバーがフランス籍のチームでフランスのマシン＆エンジンで優勝を果たしたのは、1983年オーストリアGPのアラン・プロスト（ルノーF1）以来となった。2016年にマノーF1からデビューしたオコンは、19年にはF1のレギュラーシートを失うピンチも味わったが、昨年ルノーF1から復帰。ついに念願の初優勝を果たした。
オコン優勝の立役者はなんといってもアロンソ。ハンガロリンクのツボを押さえたブレーキングと絶妙にいやらしいライン取りで王者ハミルトンを簡単に前にいかせない老練なテクニックを見せつけた。
40歳のバースデーを優勝で飾れたら最高だったかもしれないが、アロンソは20年前と変わらずF1を心の底から楽しんでいるようだ。
アルピーヌF1&オコンの優勝を喜ぶ“プロフェッサー”アラン・プロストのインスタグラム。F1通算51勝を挙げたプロストの引退後、フランス人F1ウイナーはジャン・アレジ、オリビエ・パニス、昨年のイタリアGPで初優勝を果たしたピエール・ガスリーに続き4人目となった。
