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F1 ニュース

投稿日: 2021.09.19 05:11
更新日: 2021.09.18 12:15

初のF1サウジアラビアGPに向けサーキット建設は順調「世界最高レベルのコースになる」と設計者

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F1 | 初のF1サウジアラビアGPに向けサーキット建設は順調「世界最高レベルのコースになる」と設計者

 約3カ月後にサウジアラビアでの初のF1グランプリが開催される。新コース設計を手がけたカーステン・ティルケは、ジェッダ・ストリート・サーキットが世界最高のサーキットのひとつになると自信を持っている。

 2021年シーズン全22戦中第21戦として12月5日に予定されているサウジアラビアGPは、今年が初開催。ジェッダはF1史上最速のストリートサーキットになるとみなされており、シミュレーションでは平均速度が時速252kmにも上るという。

 F1サーキットの設計を手がけるティルケGmbHがジェッダを担当。マネージングディレクターを務めるカーステン・ティルケは、この都市固有のレイアウトが、サーキットのデザインに適していたと述べている。

「通常、現代の都市は区画で構成されている。つまりサーキットとして使用すると、続けざまに90度のコーナーが多く出現することになる。これはドライバーや観客にとってそれほどエキサイティングなものではない」とF1界の著名な建築家、ヘルマン・ティルケの息子であるカーステンは語った。

「ここにはそうした制約がなかった。ジェッダ北部の曲がりくねった沿岸地域は、まだ開発が始まったばかりだからだ」

「そのため、我々はF1との協業のもと多くのデザインを作ることができた。そうしたデザインのシミュレーションを、ロス・ブラウンのもとでF1のモータースポーツチームが行った」

「我々のエンジニアリングのノウハウと、彼らのシミュレーション結果を用いてレイアウトを調整し、新たなモデルを作るために、再度シミュレーションを行った」

「そして当然ながら、FIAはデザインの安全面を検討する必要があった。コース上の高速セクションは、安全性が保証されなければ使うことができない。これについてはFIAが、綿密な調査とチェックを行った」

「このような形で、ジェッダ・ストリート・サーキットは非常に順調に進んでいる。サーキットは都市部に近い。観客を魅了するだろうし、都会の会場の雰囲気を醸し出している。一方で、スペースに余裕があるので、スピードが高いコーナーを設置することができる。通常なら、常設サーキットでしか見られないような速度で走れるようになるのだ」

「こうした要素が、ここを世界でも最高のサーキットのひとつにしてくれるだろう」

F1サウジアラビアGPの開催地ジェッダ・ストリート・サーキットのレイアウト
F1サウジアラビアGPの開催地ジェッダ・ストリート・サーキットのレイアウト

 サーキット建設のプロジェクトには短い時間しか与えられず、躓く余地はないものの、すべてがスケジュールどおりに進んでいると、ティルケは述べている。

「このサーキットの建設を早急に進めたのは、当初グランプリを開催予定だったリヤドに近いキディヤの会場が、建設までに何年もかかる大事業であるからだ」とティルケは説明した。

「F1スケジュールのなかでサウジアラビアの存在感を強調したいという意図があったため、F1はジェッダを何度も訪れて、それほど時間をかけずに会場を作れる地域を調べた」

「あらゆることが大きな挑戦だ。スケジュールは非常にタイトで、ミスを犯すことはできない。すべてを予定どおりに進める必要がある。大規模な物流管理が行われるが、今の時点ではすべてが計画どおりに進行している」


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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