F1第13戦シンガポールGPの予選でトップ10入りを果たしたドライバーたちが、予選の戦いを語った。
セバスチャン・ベッテル 予選=1位
「確かに今日の結果ではポイントは手に入らない。それでもチームにとって、僕ら全員にとって、最高の結果だよ! チームも僕も、ポールをつかむ日を長い間待ち続けてきた。最後のアタックは取りやめてもよかったのかもしれないけど、そうする理由はなかった。他のドライバーたちの状況が分からなかったし、すごくいい感触を持っていたから、最後までプッシュしたんだ。明日のレースが楽しみだ。決勝中にさまざまな状況に対処しなければならない。それはすごく難しいことだと分かっている。
でもこれ以上ないほど有利なポジションからスタートできるんだ。スタートから他を置き去りにして行ければいいだろうけど、レースは長い。小さな決断をたくさん下さなければならないが、細かいことは無視して大きな結果を目指す方が簡単だ。明日に気持ちを集中させていくよ。チェッカーフラッグを受けるまでの間にたくさんのことが起こり得る。セーフティカーをはじめとしてね。過去を振り返るとここでは頻繁にセーフティカーが出ているんだ。明日も同じようなスピードを発揮できれば、すごくいい一日になるはずだ。(メルセデスの不調には)驚いたよ。
昨日もそうだし今朝になっても、彼らは周囲を欺いているんだと思っていた。今年彼らのパッケージが最強なのは間違いない。(今回は)何か問題があるのだろう。それしか考えられない。明日のライバルとして彼らを除外するわけにはいかない。メルセデスは速さを発揮するはずだ。ここはオーバーテイクが楽にできるサーキットではないけれど、速ささえあれば追い抜くことはできる。彼らは強いはずだよ」
ダニエル・リカルド 予選=2位
「またフロントロウにつくことができてすごく嬉しい。久しぶりのことだし、偶然セブ(ベッテル)と並ぶことになった。いいレースになりそうだね。エキサイティングな予選だった。上位にメルセデスが来ないなんて驚きだけど、このチャンスをしっかりものにするつもりだ。明日もトップ3記者会見に出席したいな! チームのことを考えるとすごく嬉しい。僕らはシルバーストンの後、特にブダペストの後、大きく進歩した。今日こういう結果を出せたことで、マシンに対する自信を改めて確認することができた。明日は優勝を狙うよ。優勝してこそ、ポイントを大量に稼げるし、シャンパンも飲めるからね。
今日はセブには手が届かず、2番手に甘んじた。明日はあとひとつ順位を上げたい。ここのレースは楽ではないし、マシンを信頼できなければいい走りはできない。暑くて体力的にきつく、ドライバーにとっては試練の場だ。そこが面白いんだけどね。今週末の流れには今のところ満足している。昨日の走行から判断すると、(レースペースに関しては)僕らはフェラーリと同じぐらい優れている。僕はセブとほぼ同じで最速だった。明日もそうであれば、優勝争いはすごく面白くなる。戦略を使って追いつ追われつのレースをすることになるだろう。いいスタートを決めて、そこからレースをコントロールしたい。スタート直後に2位のままだったとしても、優勝する道は絶対あると思っている。今シーズンの中で最大のチャンスだ」