事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けた調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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イタリアの情報筋によれば、ロバート・クビサが今年末をもってアルファロメオを離れ、個人スポンサーでもある『PKNオーレン』とともにリザーブドライバーとしてアストンマーティンF1に移るという。キミ・ライコネンが新型コロナウイルスの検査で陽性となったことから、クビサはF1第13戦オランダGPと第14戦イタリアGPで予想外の出走機会を得た。
イタリアでは、予選でディファレンシャルに問題が見つかり、予選スプリントレースでも1周目で角田裕毅と接触するなど、せっかくの努力が損なわれるような状況もあったが、決勝では良好なレースペースを見せることができた。クビサとストロール家との関係は2018年にさかのぼる。当時クビサがリザーブドライバーを務めていたウイリアムズF1の正ドライバーがランス・ストロールだった。
ふたりは2019年にも残留するという交渉が進んでいたが、その後買収されたレーシングポイントにそろって移籍するという話もあった。セルジオ・ペレスがレーシングポイントと契約した時点でその可能性は消えたが、ストロールとクビサが交渉のテーブルに戻ったいま、アストンマーティンへの移籍契約がまとまる見込みも出てきた。
クビサにとっては、近い将来ハイパーカーを走らせるチームとつながっておくことは重要だ。彼自身が走りたいカテゴリーだからであり、アストンマーティンは2023年か2024年にル・マンのハイパーカークラス参加を検討しているため、クビサのプランとは完全に適合する。
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