レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

F1 ニュース

投稿日: 2021.09.16 07:19
更新日: 2021.09.16 07:21

メルセデスF1、ハミルトンのPU交換について検討中「ペナルティを回避できる可能性はあるが、リスクは冒したくない」

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


F1 | メルセデスF1、ハミルトンのPU交換について検討中「ペナルティを回避できる可能性はあるが、リスクは冒したくない」

 メルセデスのチーム代表トト・ウォルフは、ルイス・ハミルトンはパワーユニット(PU)のエレメント交換によるペナルティを受けることなく今シーズンを走り切れる可能性もあるが、トラブルによるリタイアのリスクを冒すつもりはないと語った。

 2021年のF1レギュレーションでは、1台のマシンが1シーズンに使用できるパワーユニットのエレメントの基数は、エンジン(ICE)、MGU-H、MGU-K、ターボチャージャーは3基、エナジーストア、コントロール・エレクトロニクスは2基、エンジン・エキゾーストシステムは8基に制限されており、これを超えるとグリッド降格ペナルティを受ける。

 シーズン後半に入り、戦略的な交換を含み、制限基数を超えてペナルティを受けるケースが出てきている。第14戦イタリアGPでは、メルセデスが金曜にバルテリ・ボッタスのパワーユニットに問題を発見、新しいエレメントを入れることで、ボッタスは決勝をグリッド最後方からスタートした。

2021年F1第14戦イタリアGP グリッド最後方からスタートしたバルテリ・ボッタス(メルセデス)

 タイトルを争うレッドブル・ホンダはアクシデントによる損傷でパワーユニット交換を避けられない状況にあり、すでにペレスは第13戦オランダGPで予選後方に沈んだ際に、新たなエレメントを導入し、ペナルティを消化した。フェルスタッペンについては、今後交換を行う見込みだが、イタリアGPの段階では、タイミングは未定だとチームは述べている。

 一方、ハミルトンはオランダGPのFP2においてパワーユニットトラブルに見舞われたが、これは最も古いものだったという。イタリアGPではフェルスタッペンとのクラッシュがあり、チームはマシンのダメージの状況を調査している。最初に軽くチェックした段階ではパワーユニットは無事であると思われるとメルセデスは述べている。

2021年F1第14戦イタリアGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)との事故の後、マシンからおりるルイス・ハミルトン(メルセデス)
2021年F1第14戦イタリアGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)との事故の後、マシンからおりるルイス・ハミルトン(メルセデス)

 ウォルフ代表は、ハミルトンの今後のパワーユニットプランについて聞かれ、「絶対に(交換を)行わなければならないというわけではない。今のパワーユニットでは非常に快適に走っているからだ」と答えた。

「いつ決断することになってもおかしくはないが、現時点ではその必要性を感じてはいない」

「つまり4基目は投入しないつもりなのかというと、そうではない。今後のレースがどうなるかを見ていくよ」

 ただ、トラブルでリタイアするようなリスクを冒すことは避けると、ウォルフ代表は述べている。現在のところ今シーズンは合計22戦が予定されており、残り8戦の段階で、ハミルトンはフェルスタッペンに5点差をつけられている。

「1位と2位の点差とファステストラップポイントを考えると、1回リタイアすると、追いつくのに4戦かかる。これはかなり厳しい。(リタイアしなかった方は)4回2位が続いてもいいわけだ」とウォルフは言う。
「従って、パフォーマンスを諦めず、安全策をとる必要がある」


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

関連のニュース

F1 関連ドライバー

F1 関連チーム