2021年のF1世界選手権にスクーデリア・アルファタウリ・ホンダから参戦している日本人ドライバーの角田裕毅が、9月17～19日にミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで開催された2021MotoGP第14戦サンマリノGPを初観戦した。
角田は、同じく二輪レースの最高峰であるMotoGP世界選手権にLCRホンダ・イデミツから参戦している中上貴晶のゲストとしてサンマリノGPを訪れ、レッドブル・アスリートでもある両者はレースウイークの前にレーシングカート対決なども楽しんでいる。
神奈川県生まれの角田と千葉県生まれの中上が実際に顔を合わせたのはこのサンマリノGPが初めて。世界最高峰カテゴリーで戦う若き日本人ふたりの初対面は、F1イタリアGPの1週間後、ロシアGPの1週間前というタイミングで、角田の自宅があるイタリア・ファエンツァからわずか1時間の距離にあるミサノでMotoGPが開催されたことで実現したという。
まず、サンマリノGP前に中上が角田の自宅を訪れて初対面を果たすと、次に角田が中上をスクーデリア・アルファタウリのファクトリーへ案内し、F1の世界を垣間見る貴重な機会を中上に提供した。その後はカートコースへ向かい、MotoGP観戦チケットを懸けたカート対決に挑んだ。
カート対決を終えた角田は、「タカ（中上）さんは素晴らしかったですね。うまくドライブしていましたし、感心しました。最後の12周は緊張感がありましたし、素晴らしいバトルを繰り広げることができました」と語り、中上のドライビングスキルを絶賛する。
そして角田にとって初となるMotoGP観戦には、「MotoGP初訪問がとても楽しみです。バイクに乗って時速350kmオーバーで直線を走るのは凄いことだと思います。MotoGP観戦が待ちきれないですね！」と興奮している様子を見せた。
また、角田とのカート対決を終えた中上も「カートをドライブするのは久しぶりだったのでとても楽しめましたし、プロフェッショナルなF1ドライバーが相手だったので最高でした」と同じく興奮を隠しきれない様子だ。
そして日曜日のMotoGP決勝を迎えると、角田は中上のピットボックスを訪れ、LCRホンダ・イデミツのピットウォールからレースを見守った。また、角田は決勝スタート前に、MotoGPワールドチャンピオンに6度輝いているマルク・マルケスと会話を楽しむ機会にも恵まれ、充実のMotoGP初観戦になったようだ。
