事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けた調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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F1は、オースティンでまたも不安な金曜日を迎えることになる。第17戦アメリカGPが行われるサーキット・オブ・ジ・アメリカズで、現在大規模な路面修繕が施されているためだ。これは、先日ここを走ったMotoGPのライダーたちから路面状態に関する不満が多数上がったことを受けての措置で、その際トップライダーの何人かは今後のボイコットを口にするほどだったという。
2012年F1アメリカGPの直前に完成した比較的新しいコースだが、その後ターマックの一部がかなり沈下するという問題が生じた。2019年のグランプリでも、フリー走行中のマシン数台がターン1入口のインサイドラインにあった巨大なバンプでおおきく飛び跳ねてしまい、金曜日の夜に急きょ修理が行われるほどの事態となった。
現在ではコースの他の箇所にも複数の問題が見つかっており、主催者側が路面全体で、でこぼこを無くすための作業を懸命に続けている。しかし、あくまでもその成果は金曜日の午前にマシンが走り始めた後にならなければ分からないのだ。F1公式タイヤサプライヤーのピレリは、コース上の4つのセクションで進行中の舗装によるターマック特性の変化にも神経をとがらせている。新たな、磨かれたターマックにタイヤがどう反応するのかは、マシンを走らせてみないと分からないからだ。とはいえ、その段階になれば、もはや安全上の問題を生じさせないためにタイヤ空気圧を調整するくらいしか打てる手はなくなっている。
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