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F1 ニュース

投稿日: 2021.11.16 16:13
更新日: 2021.11.16 19:20

アルピーヌF1、2022年より育成ドライバーのオスカー・ピアストリをリザーブドライバーに起用

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F1 | アルピーヌF1、2022年より育成ドライバーのオスカー・ピアストリをリザーブドライバーに起用

 11月16日(火)、アルピーヌF1チームは、アルピーヌ・アカデミーに所属するオスカー・ピアストリを2022年からリザーブドライバーに起用すると発表した。

 オーストラリアのメルボルン出身で、現在20歳のピアストリは、2016年にシングルシーターのレースへの参戦を始め、2019年にフォーミュラ・ルノー・ユーロカップでタイトルを獲得。翌2020年にアルピーヌ・アカデミーに加入し、この年はFIA-F3にステップアップを果たすと、プレマ・レーシングで参戦1年目にしてチャンピオンに輝いた。

 2021年はプレマからFIA-F2に参戦している。第6戦ソチを終えた時点で、ピアストリはポールポジションを3回獲得し、3勝を記録。表彰台の獲得回数は7回で、現在ドライバーズランキングの首位に立っている。今年の残るレースはサウジアラビアとアブダビの2大会だが、もしチャンピオンを獲得することができれば、シャルル・ルクレールとジョージ・ラッセルに続いて、F3(GP3)とF2のタイトルをルーキーイヤーに獲得したドライバーとなる。

オスカー・ピアストリ(プレマ・レーシング)
2021年FIA-F2第6戦ロシア レース3 今シーズン3勝目を挙げたオスカー・ピアストリ(プレマ・レーシング)

 来季よりリザーブドライバーを務めることが決まったピアストリは、アルピーヌのサポートと信頼に感謝を述べ、チームの成功に貢献したいとコメントを発表した。

「アルピーヌF1チームにリザーブドライバーとして加わることになり、とても興奮している。来シーズンはチームとより深く関わり、チームの成功に貢献したい。リザーブドライバーの役割は、2023年のレースシート獲得に向けた次のステップであり、とてもエキサイティングだ。ここ数年ジュニアフォーミュラで自分の実力を証明してきたし、今はF1の準備ができていると感じている」

「レース週末のコースサイドでの経験に加えて、レースシートに向けてさらに準備ができるように自分を成長させていくために、僕たちは充実したテストプログラムを組むつもりだ」

「アルピーヌのサポートには非常に感謝している。アカデミーでは2シーズンにわたって成功を収め、より大きな未来を見据えた次のステップのために、僕を信頼してくれたことをありがたく思っている」

「今はプレマでF2を最高の形で終えることに集中しており、マシンに戻ったらコース上で懸命にプッシュすることを楽しみにしているよ」

オスカー・ピアストリ(プレマ・レーシング)
オスカー・ピアストリ(プレマ・レーシング)

 またアルピーヌCEOのローラン・ロッシは、ピアストリについて、チームに溶け込んで来たるチャンスに備え、F1ドライバーには何が求められているのかを学んでほしいと語った。

「オスカーの天性の才能は明白なので、来年から彼をリザーブドライバーとしてチームに迎えられることを大変誇りに、そして光栄に思う。ここ数年ジュニアカテゴリーで発揮してきたように、オスカーはコース上でのスキルだけでなく落ち着きも持ち合わせており、そのおかげで他の選手とは一線を画している」

「エンストンでは、シミュレーターやテストプログラムを支援し、彼はチームの真の財産だ。新しい役割を担っても、それを果たしてくれると確信している」

「次のステップは、常にグランプリに帯同してレースチームに完全に溶け込んで、F1ドライバーに何が求められているかを学び、チャンスが来たときに備えておくことだ」

 アルピーヌは2022年シーズンもエステバン・オコンとフェルナンド・アロンソを起用するとすでに発表している。オコンは今年6月にアルピーヌと3年契約を締結しており、アロンソも契約を延長する形で2022年の参戦を決めた。2022年はF1の技術規則が大幅に変わり、勢力図も大きく変わる可能性がある。


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