アメリカ、メキシコで連勝を飾り、チャンピオンシップの決着をつけそうな勢いでブラジルにやって来たレッドブルF1マックス・フェルスタッペンだったが、メルセデスF1のルイス・ハミルトンはグリッド降格の劣勢から爆発的な底力を発揮し、歴史的な大勝利をつかんだ。タイトル争いをリードしているフェルスタッペンが残り3戦を逃げ切ることができるのか、ハミルトンの奇跡の大逆転劇があるのか……アイルトン・セナが眠るサンパウロの週末をドライバーや関係者のSNSで振り返る。
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ヘルメットの頭頂部に憧れのアイルトン・セナのカラーリングを施し、サンパウロGPに臨んだハミルトン。このグランプリに対する並々ならぬ決意の表れのようだ。
サンパウロGPでいちばんの名シーンとなったのは、トルガー・クリスチャン・“トト”・ウォルフ氏のこのアクション。
コースマーシャルから渡されたブラジル国旗で画になるウイニングラン。近年は安全性のため観客がゴール後のドライバーにフラッグを渡すことは禁止されているが、ウイナーが望めばマーシャルが母国の国旗か開催地の国旗を渡してあげるのもよいのではないかと思う。ユニオンジャックじゃないハミルトンは完全にブラジル人みたいになっていた。
なかなか母国GPで勝てなかったセナが、ようやくインテルラゴスで初優勝を飾ったのが1991年。声にならない声で勝利の雄たけびを上げた無線が印象的だったあのブラジルGPから、もう30年の年月が経ってしまった。
会心の大逆転勝利を挙げたハミルトンに世界中から賞賛のコメントが届いた。今年のタイトル争いは、まだまだ終わらない。