2021年F1第19戦ブラジルGPを15位で終えた角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)。角田がインテルラゴス・サーキットを走るのは今回が初めてだったが、ホンダF1の山本雅史マネージングディレクターは角田について「角田は流れをつかみつつある」と評価。決勝レースでは他車との接触で疑問の残るペナルティを科されたが、山本MDは今後に向けて「来年に繋がるためのチャレンジをしてもらいたい。残り3戦も、そのまま攻めてほしい」と語った。
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──今回のブラジルGPでルイス・ハミルトン(メルセデス)のストレートスピードが異常に速かったことをどう見ていますか。
山本雅史マネージングディレクター(以下、山本MD):トルコからメルセデスが採用したと言われているリヤのデバイスが結構効果があるのではないかなと思っています。ルイスのストレートエンドの伸び方が半端じゃない。ターボボタンがあるんじゃないかと思うくらい加速しています。
──それはレッドブル側のエンジニアたちも疑っていますね。
山本MD:トルコのときには、パワーユニットの性能でいったら10〜15馬力くらいの向上があったと分析しています。そういうデバイスをこの状況で開発し、使ってくるメルセデスはやはりすごい。僕らは追いかける立場だから開発を続けているけど、彼らは追いつかれても新しいデバイスを準備をしている。百戦錬磨の強さがありますね。
──ブラジルGPではスチュワードに呼び出された件で金曜日の夜から土曜日の午後にかけていろいろありましたが、どう思われましたか。
山本MD:客観的に見て、モータースポーツではレギュレーションに違反したら失格です。それが1mmだろうが、0.1mmでも違反は違反です。ゴーカートだってタイヤの幅がコンマ何mm(の違反)でも失格になります。そんなことは当然のこと。結果が出るのが遅くなりましが、レギュレーションを違反していれば失格だと思っていたので、その通りになって驚いてはいません。
──フェルスタッペンの件については?
山本MD:1タッチ5万ユーロは高すぎるねって、みんな笑っていました。特にマックスは「僕が払うんだよ」ってね。