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F1 ニュース

投稿日: 2021.11.18 17:33
更新日: 2021.11.18 17:37

【F1第19戦無線レビュー】「ついてこいと伝えて。奴らをやっつけよう」ハミルトン、レッドブルを追うべくボッタスを鼓舞

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F1 | 【F1第19戦無線レビュー】「ついてこいと伝えて。奴らをやっつけよう」ハミルトン、レッドブルを追うべくボッタスを鼓舞

 2021年F1第19戦ブラジルGPの決勝レース。チャンピオンを争うマックス・フェルスタッペンは2番手からスタートし、ポールポジションのバルテリ・ボッタスを抜いて首位に立った。さらにセルジオ・ペレスもボッタスをパスしてレッドブルが1-2体制を形成。一方ルイス・ハミルトンは10番手からのスタートで、序盤からオーバーテイクを連発し、フェルスタッペンを追う展開となった。ブラジルGPを無線とともに振り返る

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 ブラジルGP決勝日は、快晴。路面温度はスタート時点で54度まで上がっていた。レースでは、タイヤをいかに持たせるかが焦点になるのは確かだった。

マッティア・スピニ:マシンバランスはどうだい?
角田裕毅:アンダーステアが大きいね。特に高速のターン6。最後のラップは、どんどんアンダーが大きくなっている感じだ
スピニ:了解した

2021年F1第19戦ブラジルGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第19戦ブラジルGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

 同じようなアンダー傾向は、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)もレポートしていた。ただしこの日のような高温コンディションでは、周回を重ねるごとにリヤタイヤが垂れてオーバーステア傾向がひどくなっていく。ボッタスはその辺りを見極めて、ウイングの調整はせずにスタートに臨んだ。

リカルド・ムスコーニ:(フロント)ウイングは上げた方がいい? そのままで行く?
ボッタス:そのままで行こう

 スタートの時点では、ポールシッターのボッタスを含む奇数グリッドの上位数台は、グランドスタンドの影になっていた。

ムスコーニ:グリッドが影になっている。グリップに問題が出るかもしれない

 その懸念が的中したというべきか、ボッタスはスタート加速が鈍く、まずマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)に、続いてセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)にも抜かれていった。後方では、ランド・ノリス(マクラーレン)とカルロス・サインツ(フェラーリ)の接触事故が発生していた。

ノリス:パンクチャーだ

サインツ:ランドとの接触を避けられなかった。はさまれていたんだ!

2021年F1第19戦メキシコGP スタートシーン
2021年F1第19戦メキシコGP スタートシーン

 そして5周目には同じターン1で、ランス・ストロール(アストンマーティン)のインを突いた角田が接触、両者はマシンにダメージを負い、角田はピットに向かった。

角田:全然ミラーを見てない!

ストロール:ひどいアンダーだ。ダメージでダウンフォース失っている
ブラッドリー・ジョイス:左側にダメージを受けている。でも大丈夫だ。そのままプッシュしろ
ストロール:フィーリングは最悪だよ!

2021年F1第19戦ブラジルGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)とランス・ストロール(アストンマーティン)が接触
2021年F1第19戦ブラジルGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)とランス・ストロール(アストンマーティン)が接触

 4周目にシャルル・ルクレール(フェラーリ)を抜いて早くも4番手に上がったルイス・ハミルトン(メルセデス)に対し、ボッタスは5周目にすぐに順位を譲った。

ハミルトン:ありがとう、バルテリ

 3番手に上がったハミルトンは、「ふたりでレッドブルをやっつけよう」と、ボッタスを鼓舞した。

ハミルトン:バルテリについてこいと伝えてくれ。奴らをやっつけよう


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