11月21日、F1第20戦カタールGPの決勝が行われた。気温は26度、路面温度は31度。
予選Q3最後のアタックで黄旗無視を犯したバルテリ・ボッタス(メルセデス)は3グリッド降格ペナルティで5番手、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)はダブルイエローフラッグ無視で5グリッド降格ペナルティを受けて7番手からのスタートとなった。黄旗無視で審議となったカルロス・サインツ(フェラーリ)はスローダウンしていたとしてお咎め無しの裁定となっている。これによって2番グリッドはピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)、3番グリッドはフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)となった。
Q3進出勢はメルセデスAMG勢とフェルスタッペン、サインツがミディアムタイヤでそれ以外はソフトタイヤ、予選11番手以下はミディアムが中心で後続のウイリアムズ勢とアルファロメオ勢、ミック・シューマッハー(ハース)がソフトタイヤを選択して決勝に臨む。
スタートでポールポジションのルイス・ハミルトン(メルセデス)はイン側にけん制してトップでターン1に入ってリードを確保。ダスティなイン側のガスリーは加速が鈍く前には出られず、ターン4でアロンソがインを突いて2番手に上がる。フェルスタッペンはターン1でインから回って4番手に浮上し、ターン2入り口でアロンソの幅寄せを交わしつつ4番手をキープ。5番手ランド・ノリス(マクラーレン)、6番手エステバン・オコン(アルピーヌ)、7番手サインツ、8番手角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)、9番手セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)、10番手ランス・ストロール(アストンマーティン)と続いてスタートで大きく出遅れたボッタスは11番手まで後退する。
ハミルトンはファステストラップを記録して後続を引き離し、2番手アロンソが後続を抑えるかたちとなるが、4周目のターン1でフェルスタッペンはDRSを使ってガスリーをパスし3番手に上がり、5周目のターン1ではアロンソも抜いて2番手に浮上。この時点でハミルトンとのギャップは4.1秒となる。後方ではペレスがターン1で角田のインに飛び込んでやや挙動を乱しながら8番手に上がる。
ペレスは8周目のターン1でサインツのインを突いて7番手に浮上。ボッタスは9番手角田の後方に連なるDRSトレインのなかから抜け出すことができない。8周目のターン15でストロールがワイドになり、次のメインストレートでボッタスはDRSを使ってストロールと角田に並びかける。ストロールは9周目のターン1でアウトから角田をパスし、ボッタスはインに飛び込んで出口で前に出る。角田はこれで11番手に後退し、この周にピットインしてミディアムタイヤに交換する。ボッタスはさらにストロールも抜いて9番手に上がった。