ブラジル・サンパウロからの長距離移動で初開催のカタールにやって来たF1サーカス。日本人にとっては、あの“ドーハの悲劇”の舞台と言った方がピンとくる場所だ。マックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンのタイトル争いは、シーズンの最終局面でさらに接戦となり目が離せない状況だが、このレースの主役は7年ぶりの表彰台獲得となったフェルナンド・アロンソだった。来年はサッカー・ワールドカップが開催されるカタール・ドーハの週末をドライバー、関係者のSNSで振り返る。
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さすがとしか言いようがないレース運びで、ついに7年ぶりに表彰台に帰ってきたアルピーヌF1のアロンソ。F1のポディウムからの眺めは格別だったはず。
だいぶ遠回りの道のりだったが、またこの場所に戻ってくるのがアロンソという男の底力。
前回の表彰台はフェラーリ時代の2014年ハンガリーGP。
アルピーヌF1はエステバン・オコンも5位でフィニッシュし、W入賞で大量25ポイントを獲得。前戦終了時点まで同点だったアルファタウリF1はノーポイントで終わったため、ここで一気に突き放した。
オコンのハンガリーGPでの初優勝はアロンソが後続を巧みにブロックしたおかげ。レース終盤、レッドブルF1セルジオ・ペレスと5位争いをしていたオコンに対し、アロンソはチーム無線で「ライオンのように守れ!」と指示を伝えた。