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F1 ニュース

投稿日: 2021.12.15 07:38
更新日: 2021.12.16 04:29

アブダビF1テスト1日目:メルセデス最速。ラッセル、ボッタス、周冠宇が新チームで登場、角田は18インチタイヤで走行

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F1 | アブダビF1テスト1日目:メルセデス最速。ラッセル、ボッタス、周冠宇が新チームで登場、角田は18インチタイヤで走行

 アブダビGPの舞台、ヤス・マリーナ・サーキットでのF1テストが12月14日にスタートした。2日間にわたり、2022年に新たに導入される18インチタイヤのテストと若手ドライバーに最新F1マシンに乗る機会を与えるためのテストが行われる。

 各チームは、タイヤテスト用に旧型マシンを改造したミュールカーと、F1昇格を狙う若手ドライバーを乗せるための2021年型マシンを用意したが、ウイリアムズのみはミュールカーを持たないため、1台での参加となった。

 この日走行を行ったのは19人で、最新型マシンに乗る若手がトップ7を占めた。この日の最速タイムを記録したのはメルセデスの2021年型W12で走行した、同チームのリザーブドライバーでフォーミュラEチャンピオンのニック・デ・フリースだった。2番手のリアム・ローソン(2021年型アルファタウリAT02・ホンダ)との差は1.323秒だった。ローソンはレッドブルのジュニアドライバーで、この日はアルファタウリからテストに参加した。

リアム・ローソン(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1アブダビテスト リアム・ローソン(アルファタウリ・ホンダ)

 0.006秒差でローソンに続いたのは、2021年FIA-F2チャンピオンのオスカー・ピアストリ。2022年にアルピーヌのリザーブドライバーに就任するピアストリは、2021年型アルピーヌA521で3番手につけた。4番手は2021年型マクラーレンMCL35Mを走らせたパト・オワード。マクラーレンCEOザク・ブラウンは、アロウ・マクラーレンSPでインディカーに参戦するオワードに対し、シーズン前に「優勝したらF1に乗る機会を与える」と約束。オワードは見事2勝を挙げて、アブダビテスト参加のチャンスをつかんだ。
オスカー・ピアストリ(アルピーヌ)
2021年F1アブダビテスト オスカー・ピアストリ(アルピーヌ)

 2022年にアルファロメオからF1デビューを果たす周冠宇が、2021年型アルファロメオC41で5番手タイムをマーク。6番手にはレッドブルから参加したユーリ・ビップスが続いた。2021年型レッドブルRB16B・ホンダで周回を重ねたビップスは、ターン14出口でバリアにヒット、赤旗を出している。

2021年F1アブダビテスト 周冠宇(アルファロメオ)
2021年F1アブダビテスト 周冠宇(アルファロメオ)

 アストンマーティンのシミュレータードライバーであるニック・イェロリーが、2021年型アストンマーティンAMR21に乗り、7番手に続いた。

 8番手には、マクラーレンで18インチタイヤのテストを行ったレギュラードライバーのダニエル・リカルドが入った。リカルドは2022年用タイヤテスト組ではトップタイムをマークしているが、テスト開始約90分ごろに、メカニカルトラブルのためにファイナルセクターでマシンを止め、この日最初の赤旗の原因となった。

ダニエル・リカルド(マクラーレン)
2021年F1アブダビテスト ダニエル・リカルド(マクラーレン)

 9番手はタイヤテストを担当したアストンマーティンのランス・ストロール。10番手、11番手、13番手にはフェラーリ勢が続いた。フェラーリはレギュラードライバーのシャルル・ルクレール、ジュニアドライバーで2021年F2ランキング2位のロバート・シュワルツマン、シミュレータードライバーのアントニオ・フォコを起用。2021年型フェラーリSF21で走行したロバート・シュワルツマンが10番手、タイヤテストを実施したルクレールは11番手に続いた。フォコは午前中には2021年型マシン、午後にはタイヤテスト用に改造されたSF1000で周回を重ね、SF21で出したタイムで13番手となった。フェラーリはこの日、来年導入されるホイールカバーを装着しての走行も行っている。
シャルル・ルクレール(フェラーリ)
2021年F1アブダビテスト シャルル・ルクレール(フェラーリ)

 2021年末でメルセデスとの契約を終え、アルファロメオに移籍するバルテリ・ボッタスが、この日同チームでの初走行の機会を得た。ボッタスはミュールカーでタイヤテストに取り組み、12番手タイムをマークした。
2021年F1アブダビテスト バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)
2021年F1アブダビテスト バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)

 14番手にはアルファタウリ・ホンダでタイヤテストに取り組んだ角田裕毅が入った。角田は131周を走りこみ、タイヤテスト勢のなかでは5番手タイムを記録した。
角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1アブダビテスト 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

 ウイリアムズ2021年型FW43Bで走行したローガン・サージェントが15番手。ウイリアムズ・ドライバー・アカデミーに加入したサージェントは、F1カーでの初走行の機会を得たが、テスト終了時間の約2時間前にパワーユニットトラブルに見舞われ、プログラムを切り上げることとなった。

 16番手以下にはタイヤテストを担当したドライバーたちが続いた。アルピーヌのエステバン・オコンが16番手、2021年チャンピオンの座に就いたレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが17番手。2022年にメルセデスに加入するジョージ・ラッセルが、同チームでの作業を担当し、18番手となった。19番手は、ハースのミック・シューマッハーだった。

2021年F1アブダビテスト マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2021年F1アブダビテスト マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

ジョージ・ラッセル(メルセデス)
2021年F1アブダビテスト ジョージ・ラッセル(メルセデス)

 翌15日には、ハースは若手ドライバーテストとしてシュワルツマンを走らせ、タイヤテストはピエトロ・フィッティパルディに託す。他のチームは18インチタイヤに専念する予定だが、ウイリアムズはミュールカーを持たないため参加しない。

■2021年F1アブダビテスト1日目リザルト


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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