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F1 ニュース

投稿日: 2022.02.22 06:59
更新日: 2022.02.22 08:41

アルピーヌ『A522』:「勝利へのゲームチェンジャー」マシン同様PUを一新、スプリットターボ方式を採用

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F1 | アルピーヌ『A522』:「勝利へのゲームチェンジャー」マシン同様PUを一新、スプリットターボ方式を採用

 BWTアルピーヌF1チームは、2月21日、2022年を戦うマシン『A522』の発表会を、ルノー・グループの本拠地パリで行った。当日はタイトルスポンサーBWTのカラー、ピンクをメインにした開幕2戦用と、それ以降に使用する、アルピーヌカラーのブルーを基調としてピンクをあしらったバージョンの2種類のカラーリングが発表された。

 2月11日にアルピーヌは、昨年までアストンマーティンと契約していた水処理関連の業務を行うオーストリア企業『BWT』とのタイトルスポンサー契約を発表。A522にピンクを取り入れることを明らかにしていた。

 パリで開催した新車発表会には、ルノー・グループCEOルカ・デ・メオ、アルピーヌCEOローラン・ロッシ、アストンマーティンから離脱してチームに加わった新代表オットマー・サフナウアー、レースドライバーのフェルナンド・アロンソ、エステバン・オコン、新リザーブドライバーのオスカー・ピアストリ、テクニカルディレクター、マット・ハーマンが登場、まず、シーズンの21戦で使用する、ブルーを基調にピンクが入ったマシンを披露した。

アルピーヌF1の2022年型マシン『A522』
アルピーヌF1の2022年型マシン『A522』

 その後、BP/カストロールのストラテジックパートナーシップ担当副会長スラウェク・ラドン、BWTのCEOアンドレアス・ワイゼンバッハー立ち合いのもとで、開幕2戦で使用するピンクをメインカラーとしたカラーリングが発表された。BWTとの新たなパートナーシップを強調する意味で、このピンクのスペシャルカラーのマシンを走らせると、チームは説明している。

アルピーヌF1の2022年型マシン『A522』(ピンクカラー)
アルピーヌF1の2022年型マシン『A522』(ピンクカラー)

 2022年は、ルノーから改名したアルピーヌF1チームにとって2年目のシーズンに当たる。チームは上層部の体制を大きく変更。今年に入り、エグゼクティブディレクターを務めたマルチン・ブコウスキー、4度のF1チャンピオンでノンエグゼクティブディレクターのアラン・プロストがそれぞれ離脱するなどの動きがあった。

 技術部門では、パット・フライがチーフテクニカルオフィサー、マット・ハーマンがシャシー部門のテクニカルディレクターを務め、パワーユニット部門では、エグゼクティブディレクターのブルーノ・ファミンが指揮をとる体制になっている。

 2021年にオコンが優勝、アロンソが3位表彰台を獲得し、ランキング5位となったアルピーヌ。ロッシCEOは、「2022年には、将来的にタイトルを争える存在になるため、すべての面において、総合的な開発を行い、絶え間なく進歩していきたいと考えている」と語った。
「我々は正しい方向に進んでいる。引き続き頂上を目指して登り続けていく」

アルピーヌ2022年型F1マシン『A522』の発表会
アルピーヌ2022年型F1マシン『A522』の発表会

 F1新レギュレーションに基づき、チームは完全に新しいマシンを作り上げ、それとともにパワーユニット『RE22』も完全に一新され、メルセデスが採用してきたスプリットターボ構造を取り入れた。

 ロッシは、ニューマシン発表に先立ち、「エンジンは完全に再設計された。“ブランニュー”というのは、コンセプトにも当てはまる」と述べていた。

「まず、スプリットターボ方式になった。だがそれは目に見える要素のひとつにすぎない。新型はよりコンパクトになり、ドライバーに近づけることが可能になり、マシン重心位置が変化する」

「軽量化され、より幅広いコンディション、温度、圧力において機能することができる。我々にとっては、流れを一気に変えるゲームチェンジャーのようなものだ」

「これによってトップとの差を縮め、追いつくことができることを期待している」

アルピーヌF1の2022年型マシン『A522』
アルピーヌF1の2022年型マシン『A522』

 チーフテクニカルオフィサーのパット・フライは、新レギュレーションに基づき、マシンのフロアに最大の注意を払ったと述べる一方で、新パワーユニット導入のために膨大な作業に取り組んだと述べている。

「ビリー(のエンジンファクトリー)では、今年に向けて完全に新しいパワーユニットを作るため、膨大な作業に取り組んできた。ホモロゲーションを受けた後、開発が2025年末まで凍結されるのだ」とフライは言う。

「ビリーとエンストン(のシャシーファクトリー)がパワーユニットのパッケージングに関して緊密な協力体制のもとで働いたことで、マシン形状を設計し、最新技術レギュレーションをより効果的に活用するための自由度を得ることができた」


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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