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F1 ニュース

投稿日: 2022.02.25 16:24
更新日: 2022.02.27 16:00

【F1バルセロナテスト2日目会見】新型マシンは「高速コーナーで安定」「バウンシングが大きい」とドライバーの感触はさまざま

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F1 | 【F1バルセロナテスト2日目会見】新型マシンは「高速コーナーで安定」「バウンシングが大きい」とドライバーの感触はさまざま

 開幕前の最初の合同テストが、バルセロナ-カタロニア・サーキットで始まった。車体の技術規約が大きく変わり、外見だけでも2021年までとは様変わりした今季のF1マシン。実際に操るドライバーたちは、どんな感触を得ているのか。新チャンピオンのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、初日から速さを見せるシャルル・ルクレール(フェラーリ)、ベテランのセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、そして2年目の躍進が期待される角田裕毅(アルファタウリ)のコメントを聴いてみよう。

 2022年のマシンはフロア下で強大なダウンフォースを発生する、いわゆるグラウンドエフェクトカーだ。さらに足回りの電子制御は、ほぼ禁止された。そのせいだろうか、初日を走り終えて特に注目されたのが、ひどいバウンシング(縦揺れ)だった。

──今季のマシンは非常に乗り心地が硬いと聞いています。ストレートでのバウンシングも酷いですね。実際のところ、どうなんでしょう。
フェルスタッペン:2021年までに比べたら、硬いのは確かだね。でも特に気にするほどじゃないし、クルマ自体は運転していてすごく楽しい。まだ1日走っただけで、学習途中だけどね。とはいえ挙動は、とてもキビキビしている。バランスはまだ完全じゃないけど、高速コーナーは安定しているよ。先行車にも、去年よりは簡単に近づける感じかなあ。あくまで若干だけどね。ダウンフォースが抜けて、アンダーステアからいきなりオーバーステアになったりとか、そういうことはない。もちろんまだレーシングスピードで走ってないこともあるけど、クルマは完全にコントロールできているよ。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2022年F1バルセロナテスト1日目 マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

──タイヤはどうですか?
フェルスタッペン:大きくて、視認性にちょっと難ありかな。バルセロナだったら問題ないけど、市街地サーキットを走るときはあの大きなフィンのせいで、けっこう苦労するかもしれない。

アロンソ:去年の車に比べると、秒単位で遅くなっている。それは走っていても、もちろん感じるね。ただこれからどんどんタイムは縮まっていくだろうし、そこは心配していない。

フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)
2022年F1バルセロナテスト1日目 フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)

ベッテル:運転する楽しさ自体は、去年までと変わっていない。ただクルマはすごく重くなった。おそらくフェルナンドと僕だけだと思うけど、すごく軽かった頃のF1マシンを知っている者としては、運転していてかなりの重さを感じるね。でもクルマ自体はダウンサイズしているし、とにかく楽しいよ。

ルクレール:まったく新しい車になって、ドライビングスタイルも当然それに合わせないといけない。そこはすごくチャレンジングだよね。でも楽しんでいるよ。

──具体的にどの部分で、合わせないといけない?
ルクレール:重くなったところだね。たとえばブレーキングの際の挙動は、去年までと全然違う。制動距離自体はそんなに変わらないけど、とにかく止まり方が違う。完璧な止まり方、スイートスポットがどこにあるのか、まだ探りながら走っているよ。

角田:走ってる最中のバウンシングは、確かにかなり大きいですね。特に直線や高速コーナーなど、速度域の高いところで強く感じます。あんまり揺れすぎて、記憶が飛ぶくらい(一同笑い)。でも速く走れることが大事だし、挙動に問題が出るほどじゃないです。

角田裕毅(アルファタウリ)
2022年F1バルセロナテスト2日目 角田裕毅(アルファタウリ)

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