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F1 ニュース

投稿日: 2022.03.21 02:30
更新日: 2022.03.21 03:33

フェラーリが復活、3年ぶりの勝利を1-2で飾る。レッドブルは2台にトラブル発生でリタイア【決勝レポート/F1第1戦】

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F1 | フェラーリが復活、3年ぶりの勝利を1-2で飾る。レッドブルは2台にトラブル発生でリタイア【決勝レポート/F1第1戦】

 3月20日現地時間18時、2022年F1第1戦バーレーンGP決勝が行われた。気温は24度、路面温度は29度。風向きは土曜と同じくメインストレートだが半分ほどの強さとなっている。

 今季から全車が自由選択となったスタートタイヤは、マクラーレン勢だけがミディアムタイヤを選択し、それ以外の18台はスタートダッシュを意識してソフトタイヤを選択。レッドブル勢、カルロス・サインツ(フェラーリ)、メルセデスAMG勢、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)は中古ソフトでのスタートとなった。

 スタートで新品ソフトを履くポールポジションのシャルル・ルクレール(フェラーリ)は、2番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル)の前を塞ぐようにイン側にけん制し、ターン1にトップで飛び込んだ。後方にも大きな混乱はなく、好発進を決めたルイス・ハミルトン(メルセデス)がターン1でセルジオ・ペレス(レッドブル)を抜いて4番手へ。さらにケビン・マグヌッセン(ハース)もこれに続いてターン4までに5番手に上がり、ペレスは6番手、7番手ジョージ・ラッセル(メルセデス)、8番手ガスリー、9番手アロンソ、10番手エステバン・オコン(アルピーヌ)で角田裕毅(アルファタウリ)は12番手につける。ターン6でオコンに接触されたミック・シューマッハー(ハース)はスピンを喫して13番手に下がった。これに対しオコンには5秒加算ペナルティが科された。ボッタスは混乱のなかで14番手まで後退してしまった。

2022年F1第1戦バーレーンGP スタートシーン
2022年F1第1戦バーレーンGP スタートシーン

 3周目にDRSが解禁となり、ターン1でオーバーシュートしたマグヌッセンをペレスがターン4で追い詰めて出口で抜き去った。

 首位ルクレールに対し2番手フェルスタッペンは1.2秒差で追随するが、この差はじわじわと広がっていく。3番手サインツは徐々に離れてハミルトンからプレッシャーを受ける。後方では5周目にラッセルがマグヌッセンを抜いて6番手に上がり、角田もターン1でアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)を抜いて11番手に浮上した。しかし前のアルピーヌ勢を追いかけることはできず、徐々にギャップを広げられてしまう。各車とも期待されたような激しいバトルは展開せず、まずはソフトタイヤをいたわっての走行となる。

 8周目にボッタスはアルボンをバックストレートでDRSを使ってパス。周冠宇(アルファロメオ)もアルボンを攻めるがなかなか攻略できずにいたが、10周目のターン4立ち上がりでパス。ペレスは10周目のターン1でわずかにオーバーシュートしたハミルトンの隙を逃さず、ターン4でアウトから並びかけてオーバーテイクを果たした。

アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)&バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)
2022年F1第1戦バーレーンGP アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)&バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)

 フェルスタッペンがトラクションが完全になくなったと訴えるのとほぼ同時に、ハミルトンは11周目に先陣を切ってピットインしハードタイヤに交換する。しかしピットアウト直後のターン1で僅かにロックしてオーバーシュートを喫し、周に先行されてしまう。13周目のメインストレートで抜き返したものの、アウトラップでロスは避けられなかった。

 14周目に2番手フェルスタッペンがピットインしソフトタイヤに交換すると、サインツ、マグヌッセン、ガスリー、オコン、ボッタスもピットイン。翌15周目に首位ルクレールもピットインし、フェルスタッペンと同じソフトを履いてその直前でコースに復帰して、ターン4でも付け入る隙を与えず首位を守った。角田もこの周にピットインし、ミディアムタイヤに換えてボッタスの前で戻ることに成功した。上位3台とマグヌッセンだけがソフトを履き、ハードのメルセデスAMG勢以外はミディアムが中心となった。

角田裕毅(アルファタウリ)
2022年F1第1戦バーレーンGP 角田裕毅(アルファタウリ)


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