1週間前の第1戦バーレーンGPは、見どころ満載のレースだった。レッドブルの自滅に助けられたとはいえ、フェラーリの1-2フィニッシュは、今シーズンがさらに面白くなりそうな予感を抱かせてくれた。
──シャルル、素晴らしい勝利おめでとう。これでチームの士気が大いに上がったのでは?
シャルル・ルクレール:もちろんだね。チーム内に笑顔が増え、上位争いに加わる意欲が湧いてきた。僕はマラネロには戻っていないんだけど、マッティア(・ビノット/チーム代表)が、みんな1-2勝利ををすごく喜んで、今まで以上にやる気満々だと言っていたよ。この2年間はとてもとても難しかったけれど、今シーズンは可能な限りベストな形で準備できた。そしてコース上で見事に結果を出せた。今後は今まで以上にプッシュしていかなければならないけど、優勝争いに復帰できたことは本当によかったと思ってる。
一方、レッドブルの2台とアルファタウリのピエール・ガスリーは、レース終盤に相次いでリタイアを喫し、まさかのノーポイントに終わった。なぜあんなことが起きてしまったのか。
──マックスとピエールに質問です。両チームとも、非常に多くの周回数をプレシーズンテストでこなしていました。にもかかわらず起きてしまった信頼性の問題について、チームはどこまで理解しているんでしょう?
マックス・フェルスタッペン:テストではまったく遭遇しない問題だった。ある意味アンラッキーだったし、起こってはならないことだった。だって3台が立て続けにリタイアしたんだから。僕らはこれからタイトルを争うために、バーレーンの二の舞だけは絶対に避けないとね。
ピエール・ガスリー:あのチームで行ったプレシーズンテストでは、最も順調だった。なので信頼性の点ではかなり自信を持って開幕戦に臨めた。でも起きてはならないトラブルが出てしまった。結局、モータースポーツは常に謙虚でいるべきだということなんだろうね。
──あなたのリタイアは、レッドブル2台とは違うものだった? バッテリーの火災とのことですが、今後への影響は?
ガスリー:確かにバッテリーに関連したものだったけど、(事故直後は)すべて安全だった。ただし基本的に、全部が燃えてしまったけどね。あのトラブルを受けて、いくつか修正を行った。絶対に再発しないという保証はないけど、少なくともできることはすべてやった。クルマから火が出ていることに、最初は気づかなかった。いい気分ではなかったよ。
サウジアラビアGPでのFP1終了後、ガスリー車のパワーユニットとギヤボックスは、全交換されたことが正式に明らかにされた。