3月26日現地時間20時、2022年F1第2戦サウジアラビアGP予選が行われた。
気温は23度、路面温度は25度というコンディションで、風速は3.4mとFP3よりは弱くなった。風向きは依然としてメインストレートが向かい風でセクター2が追い風。
Q1の開始直後からハース勢やアルファロメオの周冠宇、マクラーレン勢らがソフトタイヤを履いてコースイン。Q1突破が容易な上位勢はピットに留まりコースコンディションの改善を待つが、フェラーリ勢は早々にコースインを果たした。ハードタイヤを2セット残すためソフトタイヤを3セットしか残していないメルセデスAMG勢はミディアムタイヤでQ1を戦う。
第1セクターでの温度を重視して、アウトラップ後にもう1周ビルドラップを挟んでからアタックに入るマシンも少なくない。各車ともトラフィックを警戒してステイアウトしアタックを継続していく。
中団勢がタイムを記録し、フェラーリ勢がコントロールラインを横切ろうかというタイミングでニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)がターン13の入り口でリヤのグリップを失い、スピン状態のままテックプロバリアにクラッシュ。これで赤旗提示となり、フェラーリ勢は新品ソフトタイヤを1セット失う格好となった。レッドブル勢はビルドラップ中、アルファタウリ勢はアウトラップ、アルピーヌ勢とバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)はまだコースインをしておらず影響は最小限に留まった。
セッションは20時14分に残り11分22秒の時点から再開。上位勢は各車とも同じタイヤセットでコースに向かい、アストンマーティン勢、周ら各車、そしてメルセデスAMG勢も新品のソフトを投入する。
角田裕毅(アルファタウリ)はコースインしたもののマシンに燃料システム関係の問題を抱え、残り8分でそのままピットインを指示される。ピットガレージに戻り、チームはマシンのチェックを進める。
コース上では各車が次々とタイムを塗り替えていき、カルロス・サインツ(フェラーリ)が1分28秒855でトップに立ち、2番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、4番手ジョージ・ラッセル(メルセデス)、5番手セルジオ・ペレス(レッドブル)、6番手ボッタスと続いた。
ルイス・ハミルトン(メルセデス)は僚友ジョージ・ラッセルに比べセクター1で苦戦を強いられ、トップから1.680秒差の16番手。残り1分で最後のアタックに入り15番手タイムを記録するが、直後にランス・ストロール(アストンマーティン)がこれを0.087秒上回ってハミルトンは16番手でまさかのQ1敗退。4番手ラッセルには0.660秒の差をつけられた。
首位サインツから18番手まで1.688秒差にひしめく僅差のなか、17番手アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、18番手ニコ・ヒュルケンベルグ(アストンマーティン)、19番手ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)、角田はコースインはならず20番手で予選をQ1敗退で終えた。