3月27日現地時間20時、2022年F1第2戦サウジアラビアGP決勝が行われた。気温は25度、路面温度は28度で、風は風速2.2mとこの3日間で最も弱い。
予選で大クラッシュを喫したミック・シューマッハー(ハース)は、身体には問題なかったものの今後のスペアパーツ状況も考慮してチームが欠場を決定。予選12番手のダニエル・リカルド(マクラーレン)はエステバン・オコン(アルピーヌ)に対する走行妨害で3グリッド降格ペナルティを受け、14番グリッドスタートとなった。
予選ノータイムの角田裕毅(アルファタウリ)は19番グリッドとなったが、スターティンググリッドに向かうレコノサンスラップでパワーを失ってストップ。MGU-Kで再起動を試みたがチームからの指示で電源を落としてマシンを降り、決勝に出走することなくリタイアとなった。
ほぼ全車がミディアムタイヤをスタートに選び、ケビン・マグヌッセン(ハース)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、ニコ・ヒュルケンベルグ(アストンマーティン)だけが皮むきをしたハードタイヤでスタートに臨んだ。
スタートでポールポジションのセルジオ・ペレス(レッドブル)がホールショットを奪い、2番グリッドのシャルル・ルクレール(フェラーリ)がアウト側にけん制した影響で3番グリッドのカルロス・サインツ(フェラーリ)のインへ4番グリッドのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が飛び込んで3番手に浮上した。
後続は大きな混乱無くスタートを決め、オーダーは首位ペレス、2番手ルクレール、3番手フェルスタッペン、4番手サインツ、5番手オコン、6番手ジョージ・ラッセル(メルセデス)、7番手フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、8番手バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、9番手マグヌッセン、10番手ピエール・ガスリー(アルファタウリ)という順になった。2周目のターン1ではランド・ノリス(マクラーレン)がガスリーのインを突いて10番手に上がった。開幕戦に続きスタートでクラッチに問題が再発した周冠宇(アルファロメオ)は、ターン1でリカルドと接触してアンチストールに入り、最後尾まで後退してしまった。
3周目の最終コーナーでラッセルはオコンのインに飛び込んで5番手に浮上。アロンソがオコンの背後に迫るが、オコンはメインストレートで幅寄せするなど激しいバトルになる。アロンソは7周目のターン1でようやくパスして6番手へ。ガスリーも再びノリスに対してプッシュを開始し、ノリスを抜いて10番手を取り戻した。
オコンはウィービングでブロックするアロンソに対して8周目のターン1で前に出るがオーバーシュートしてターン2をカットしながら前に出るかたちになり、セクター2でポジションを戻す。この間に後方のボッタスが背後に迫り、マグヌッセンまで加わって4台の争いとなる。ターン2をカットしてアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)を抜いた周には5秒ペナルティが科された。