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F1 ニュース

投稿日: 2022.05.15 07:35
更新日: 2022.05.14 20:06

【全ドライバー独自採点/F1第5戦】タイトルを争うふたりが満点に近い走り。予選の強さを維持できなかった角田裕毅

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F1 | 【全ドライバー独自採点/F1第5戦】タイトルを争うふたりが満点に近い走り。予選の強さを維持できなかった角田裕毅

 長年F1を取材しているベテランジャーナリスト、ルイス・バスコンセロス氏が、全20人のドライバーのグランプリウイークエンドの戦いを詳細にチェック、独自の視点でそれぞれを10段階で評価する。

 2022年F1第5戦マイアミGPでは、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションを獲得し、レース序盤をリード。しかし優勝したのは3番グリッドスタートのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)だった。マイアミGPでのそれぞれのドライバーたちの戦いぶりを、バスコンセロス氏が振り返る。

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■評価 9/10:マシンの力を最大限に引き出したフェルスタッペンとルクレール

 マイアミGPでのスターは、優勝したマックス・フェルスタッペン (レッドブル:評価 9/10)とポールシッターのシャルル・ルクレール(フェラーリ:評価 9/10)だった。ふたりとも、それぞれのマシンが得意とする場面で、その力を最大限に引き出した。つまり、フェルスタッペンは決勝で、ルクレールは予選で強かった。

 ふたりとも小さなミスをしたため、満点はつけられない。フェルスタッペンは予選最後のラップでミスを犯し、ルクレールは決勝日のグリップレベルを読み間違えたために、フェルスタッペンにイン側から抜かれ、それによって敗北を喫した。

2022年F1第5戦マイアミGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝
2022年F1第5戦マイアミGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝

2022年F1第5戦マイアミGP 2位シャルル・ルクレールと3位カルロス・サインツ(フェラーリ)
2022年F1第5戦マイアミGP 2位シャルル・ルクレールと3位カルロス・サインツ(フェラーリ)

■評価 8/10:運はなくともハイレベルの走りを見せたハミルトン

 幸運の女神はなかなかルイス・ハミルトン(メルセデス:評価 8/10)の味方をしてくれない。ハミルトンは予選で驚くべき仕事をしたが、決勝ではターン1でフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)にヒットされ、レース終盤にはセーフティカーのタイミングによって、ジョージ・ラッセル(メルセデス)の後ろに落ちる羽目になった。

 しかし、ハミルトンのドライビングは、彼らしいハイレベルのものだった。マシンがもっと信頼してプッシュできるものであれば、終盤、チームメイトを相手にもっと激しく戦うことができたのかもしれない。

2022年F1第5戦マイアミGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)

 小さなミスによって、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ:評価 8/10)は、メルセデスの2台に前に行かれてしまった。だがラッセルが新品タイヤを履いていたことを考えれば、彼に抵抗するのは難しかったかもしれない。

 予選で見事な走りをしたことから決勝で5番手を走っていたが、セーフティカー出動によってプランが崩れてしまった。

2022年F1第5戦マイアミGP バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)
2022年F1第5戦マイアミGP バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)

 アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ:評価 8/10)には、今回も大いに感心させられた。レースにおいて、他の誰にも負けないレーステクニックを見せ、アグレッシブでありながら、コントロールされたレースをして、タイヤをうまく長持ちさせた。予選Q1でタイヤを適切なウインドウに入れられなかったことだけがマイナスで、それがなければ満点だった。予選が完璧でなかったことで、レースで苦労することになった。それでも、ウイリアムズで9位というのは立派な成績だ。

2022年F1第5戦マイアミGP アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)


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