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F1 ニュース

投稿日: 2022.07.09 01:55
更新日: 2022.07.09 11:01

レッドブルの地元でフェルスタッペンが今季3度目のポール獲得。Q3でメルセデス勢がクラッシュ【予選レポート/F1第11戦】

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F1 | レッドブルの地元でフェルスタッペンが今季3度目のポール獲得。Q3でメルセデス勢がクラッシュ【予選レポート/F1第11戦】

 2022年F1第11戦オーストリアGPの予選が行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得した。2番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)となっている。角田裕毅(アルファタウリ)は14番手だった。

 今季2度目のスプリントフォーマットのレース週末。現地時間午後1時半からのフリー走行に続いて、午後5時から予選が行われた。レッドブルリンク上空は、依然として快晴。気温19度、路面温度37度と、例年より涼しめのコンディションだ。

 FP1はこのサーキットで4勝と絶対的な強さを誇るフェルスタッペンが、トップタイムを出した。しかも1周60秒あまりのコースで、2番手ルクレールに0.255秒の大差をつけている。

 アルファロメオのバルテリ・ボッタスがFP1前にパワーユニットの主要コンポーネントを4基目に交換したことで、決勝レースは最後尾スタートとなった。FP1でコース上に止まってしまったランド・ノリス、DRSに不具合を抱えて満足に周回できなかったダニエル・リカルドのマクラーレン勢は、幸いQ1開始時からコースに出ていった。

 まずはルクレールが中古ソフトで1分6秒762を出し、トップタイム。ニュータイヤのフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)がそのタイムをしのぐが、再びルクレールが最速タイムを更新した。2番手につけたサインツも、中古ソフトだ。

 フェルスタッペンは開始後8分に、悠々とコースイン。いきなり1分6秒097でトップに立った。しかしターン9でトラックリミットを超えたため、タイム抹消となった。再アタックでは渋滞にはまったりしながらも、再びトップに。しかしサインツ、続けてルクレールがタイムを塗り替え、フェルスタッペンは3番手に後退した。

 残り2分を切って、4番手ルイス・ハミルトン(メルセデス)以下の17台が最後のアタックに出て行く。Q1トップは1分5秒419のルクレール。2番手サインツ、3番手フェルスタッペン。4番手には、FP1でまったくソフトタイヤで走らなかったアロンソがつけた。5番手ハミルトン、6番手セルジオ・ペレス(レッドブル)、7番手ジョージ・ラッセル(メルセデス)、8番手ノリス。そして9、10番手にケビン・マグヌッセン、ミック・シューマッハーのハース勢が入った。アルファタウリは角田12番手、ピエール・ガスリーは15番手でQ2に進んだ。Q1敗退はリカルド、ランス・ストロール(アストンマーティン)、周冠宇(アルファロメオ)、ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)、そしてトラックリミットを超えてタイム抹消となったセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)だった。

 フェラーリの2台は、Q2の最初のアタックも中古ソフトで出ていった。ニュータイヤのフェルスタッペンが1分5秒568の最速タイムを出すが、直後にハミルトンが0.030秒の僅差でトップに立った。ハミルトンはさらにタイムを更新し、0.093秒まで差を広げた。

 Q2トップは1分5秒287のルクレール、2番手フェルスタッペン、3番手ハミルトン、4番手サインツ、5番手ラッセル、6番手ペレス、7番手マグヌッセン、8番手エステバン・オコン(アルピーヌ)、9番手アロンソ、10番手シューマッハー。ハースは2台揃ってQ3に進出した。ガスリーはシューマッハーから0.009秒差の11番手。他にQ2落ちしたのは、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、ボッタス、角田、ノリスだった。

 Q3は、フェルスタッペンが1分5秒092でまず暫定ポール。0.091秒差でルクレール、0.208秒差でサインツが続く。直後にハミルトンがターン7で飛び出し、タイヤバリアに激突。マシンは大破し、セッションは赤旗中断となった。ハミルトンは自力でコクピットから降りている。

 11分後にセッション再開。ここまでQ3を走らなかったアロンソが真っ先に出て行ったが、7番手タイムにとどまった。その後、上位勢も次々にコースイン。しかしここでラッセルが最終コーナーでスピン。リヤからバリアに突っ込んで行き、再び赤旗中断。メルセデスは前戦イギリスのアップデートで攻められるマシンになったが、まだ挙動に不安定さがあるようだ。

 2分31秒を残して、セッション再開。メルセデス2台を除く8台が、いっせいに最後のアタックに出ていった。ルクレールが1分5秒013でトップに。しかしフェルスタッペンが唯一1分4秒台に入る1分4秒984でその座を奪い、ポールポジションが確定した。3番手サインツ、4番手ペレス、5番手ラッセル、6番手オコン、7番手マグヌッセン、8番手シューマッハー、9番手アロンソ、10番手ハミルトンだった。

【追記】ペレスのQ2でのトラックリミット超えがQ3進出後に確認され、予選後の審議で「予選17周目のタイム(注:Q2でのベストタイム)とQ3の全ラップタイムの抹消」が決まった。その結果、ペレスは13番グリッドに後退した。

 しかしこの決定は遅きに失したというべきもので、Q2中に判断されていれば、11番手でQ2落ちしたガスリーはQ3に進めていたはずだった。


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