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F1 ニュース

投稿日: 2017.01.21 06:40
更新日: 2017.01.21 14:09

より速く、美しく。史上最速マシンは昔気質なルックスへ【F1マシン2017大革命】

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F1 | より速く、美しく。史上最速マシンは昔気質なルックスへ【F1マシン2017大革命】

 あと1カ月ほどで姿を現わす2017年型のマシンは、これまでとはまったく異なるルックスをしている。そして、ラップタイムが大幅に向上すると予想されている。ここでは、シャシー、パワーユニット、タイヤのそれぞれの観点から、2017年のF1がどう変わるかを全3回に分けてみていこう。

 2017年最大の変化は、シャシーだ。タイヤのワイド化に加え、車体そのものも幅広になり、端的にいえば1997年以前のようなルックスのF1マシンが復活するのだ。

 車幅は1800mmから1997年以前と同じ2000mmに拡大。そしてこれに伴い前後ウイングともに拡大し、後退角がついて鋭利なルックスになるだろう。特に、ファンの間で不評の声も少なくなかったリヤウイングに関する規定は、従来から高さが150mm低くなり、幅は200mm拡大される。この新規定により、ワイド&ローで昔気質なルックスに回帰する予定だ。

フェラーリによる、2017年の規定に合わせたテスト仕様のマシン
フェラーリによる、2017年の規定に合わせたテスト仕様のマシン

 また、ディフューザーの跳ね上げも125mmから175mmに拡大され、フロア下で発生するダウンフォースの量も増大。コーナリングスピード上昇の一助となるだろう。これらの変更の結果、マシン全体として増大するダウンフォース量は実に30%にも及ぶとされる。

 フォース・インディアの松崎淳エンジニアは「ピレリのタイヤテストは2015年型マシンを改造して行なわれていましたが、あれは現行型に比べてダウンフォース量を10%増やしただけに過ぎない。実際には2017年型マシンのダウンフォース量は格段に大きくなります」と語る。

 ダウンフォース量の増大や、新型マシンに合わせ、新たに開発されたピレリタイヤがラップタイムの向上をもたらし、2017年のマシンは昨年型に比べ1周あたり4秒から5秒は速くなるというシミュレーション結果が出ており、F1史上最速のマシンへと変貌を遂げる。

 つまり、2017年のF1マシンはルックスが大きく変わり、しかも速くなるのだ。


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