2015年F1第15戦ロシアGPは9日、ソチ・オートドロームで幕を開け、午前10時から行われた1回目のフリー走行はフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグがトップタイムをマークした。
今年で開催2回目を迎えたロシアGPは、2014年に冬季オリンピックが開かれたソチ・オリンピックパークを利用した1周約5.8kmのストリートサーキットが舞台。今回のソチには昨年よりも柔らかいスーパーソフトとソフトという2種類のタイヤが持ち込まれている。
マクラーレン・ホンダは、今回のロシアGPで記念の250戦目を迎えたフェルナンド・アロンソのマシンにトークンの残り4つを使ってアップグレードした新スペックのパワーユニットを投入してきたが、ジェンソン・バトンに搭載するもう一台の製作は間に合わず、バトンは鈴鹿で使用したパワーユニットを引き続き搭載。ロータスは、日本GPの直後に来季のハース移籍を発表したロマン・グロージャンに代えて、今回もジョリオン・パーマーを起用。マノー・マルシャでは、3戦ぶりにロベルト・メリが復帰している。
オープニングのFP1は、当初午前10時からのスタートが予定されていたが、開始時間になってもコース上はディーゼル燃料が大量に出ているというハプニングの影響で、開始時間が30分ディレイ。その後、レースコントロールの発表通り30分遅れでコースがオープンとなったが、水を使った清掃の影響で路面の一部がウエットコンディションに変わったため、各車とも最初はフルウエットタイヤを履いたウイリアムズ以外、インターミディエイトタイヤでチェック走行を行うだけと静かな立ち上がりとなった。