2015年F1第15戦ロシアGPは11日(現地時間)、ソチ・オートドロームで53周の決勝が行われ、ルイス・ハミルトンが今季9勝目となる通算42回目のトップチェッカーを受け、メルセデスAMGが2年連続のコンストラクターズタイトルを獲得した。
前日のフリー走行でトロロッソのカルロス・サインツJr.が大クラッシュを喫したものの、その日の晩に退院を果たし、決勝当日の朝にはレース出走が許可。無事、全20台がグリッドに並んだ日曜の決勝は、優勝候補の筆頭に挙げられていたポールシッターのニコ・ロズベルグが序盤にトラブルで脱落、2度のセーフティカー出動や最終ラップの表彰台を賭けた接触バトルなど、最後の最後までまで目の離せない展開となった。
注目のスタートでは、実質1コーナーのターン2で2番グリッドのハミルトンがロズベルグに並びかけるが、ここはロズベルグが冷静にインを守ってトップを死守。一方で3番手にはバルテリ・ボッタスのインを突いたキミ・ライコネンが浮上。また後方では6番手スタートのニコ・ヒュルケンベルグが単独スピンを喫し、ザウバーのマーカス・エリクソンと接触。これにトロロッソのマックス・フェルスタッペンも巻き込まれ、オープニングラップからセーフティカーが出動することとなった。
4周目にレースが再開されると、レースリーダーのロズベルグがハミルトンと3番手に復帰したボッタスを従えレースをリードするが、6周目にはスロットルにトラブルの症状が現れ始めたチームメイトをハミルトンがパス。その後スローダウンしてフェラーリ勢にも抜かれたロズベルグは、そのままピットへ向かい、無念のリタイアを喫してしまう。
これで、最大のライバルがいなくなったハミルトンは、セーブしていた燃費を通常モードに戻して後続のボッタスを引き離しにかかる。12周目、ロータスのロマン・グロージャンが高速コーナーのターン3でリヤのグリップを失いクラッシュ。2度目のセーフティカーが出動すると、ここで5番手セルジオ・ペレスと7番手のダニエル・リカルドら数名のドライバーが早めのタイヤ交換に向かい、履き替えたソフトタイヤで53周目のチェッカーを目指すことを決断する。