レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

F1 ニュース

投稿日: 2022.11.19 16:22
更新日: 2022.11.19 16:25

レッドブル&HRC密着:ブラジルでの一件で声明を発表も、ドライバーへの質問は集中。ペレスは原因とされた噂を否定

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


F1 | レッドブル&HRC密着:ブラジルでの一件で声明を発表も、ドライバーへの質問は集中。ペレスは原因とされた噂を否定

 最終戦アブダビGP開幕前日の木曜日に、多くのメディアから注目を集めていたのは、レッドブルだった。理由はもちろん、前戦ブラジルGPでマックス・フェルスタッペンがチームオーダーを無視し、ドライバーズ選手権で2位争いをしているチームメイトのセルジオ・ペレスにポシジョンを譲らなかった一件が、その後も尾を引いているからだ。

 そのため、レッドブルはアブダビGP前に声明を出した(『レッドブルF1、フェルスタッペンの指示無視について声明「チームがミスを犯した。マックスの説明を受け入れる』参照」)。

 それによれば、「チームとしていくつかのミスを犯してしまった」ため、「いつもオープンでフェアなチームプレイヤーであるマックスが、妥協した状況に追い込まれ、対応する時間がほとんどなかった」とし、「チームはマックスの理由を受け入れ、この会話は個人的な問題であり、チーム内では非公開とし、これ以上コメントすることはない」と説明した。

 さらに、チームはブラジルGP後にソーシャルメディアで繰り広げられた誹謗中傷を次のように非難した。

「マックス、チェコ、チーム、そしてそれぞれの家族に対するネット上での死の脅迫、ヘイトメール、親戚への罵詈雑言は嘆かわしいことだ。虐待を止め、スポーツを楽しむことができる空間に戻ることを望んでいる」

 このような声明を出すことでチームは火消しを図ろうとしたものの、アブダビGPでもメディアの質問はふたりに集中した。それは、ブラジルGPでフェルスタッペンが「僕がそうすることは以前も話し合い、その理由も伝えていた」と語っていたからだ。

 その理由として噂されていたのが、今年のモナコGP予選Q3でのペレスのクラッシュだ。このクラッシュによって、最後のアタックができなかったフェルスタッペンは予選4番手にとどまり、抜きどころがないモナコGPで3位に終わった。ブラジルGPでのチームオーダー無視は、その報復ではないかという憶測が広がった。

 しかし、アブダビGPでフェルスタッペンは「詳細はドライバーとチームの間にとどめ、公表はしない」と明言を避けた。また、ペレスは「モナコGPが原因というのは噂にすぎず、その噂は誤っている」と否定した。

レッドブル&HRC密着
2022年F1第22戦アブダビGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
レッドブル&HRC密着
2022年F1第22戦アブダビGP セルジオ・ペレス(レッドブル)

 過去にふたりの間に何があったのかは不明だが、最終戦アブダビGPでペレスのドライバーズ選手権2位獲得に向けて、フェルスタッペンが協力することは確認されている。

 こうしたなかで開幕した最終戦アブダビGP。初日のフリー走行は1回目にヤングドライバーテストとして、レッドブル・ジュニア・ドライバーのひとりであるリアム・ローソンがフェルスタッペンに代わってステアリングを握った。フェルスタッペンは2回目のフリー走行から走り始めたが、それでも2番手以下にコンマ3秒以上の差をつけて、断トツのトップ。一方、ペレスは5番手。ドライバーズ選手権2位争いを繰り広げているライバルのシャルル・ルクレール(フェラーリ)は3番手だった。

 出遅れたペレスがランキング2位になるためには、フェルスタッペンの協力も必要だが、まずは自力でルクレールと同等となるようペースアップするしかない。

レッドブル&HRC密着
2022年F1第22戦アブダビGP フリー走行1回目に参加したリアム・ローソン(レッドブル)


関連のニュース

F1 関連ドライバー

F1 関連チーム