2022年F1第22戦アブダビGP決勝レースを観戦したファンの投票による『ドライバー・オブ・ザ・デー』と、最速ラップを叩き出したドライバーに贈られる『DHLファステストラップ・アワード』、最速のピットストップ作業を行ったチームに与えられる『DHLファステスト・ピットストップ・アワード』の受賞者が決定した。
シーズン最終戦となるF1アブダビGPのドライバー・オブ・ザ・デーに選ばれたのは、このレースがF1ラストランとなるセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)だ。9番グリッドから決勝レースをスタートしたベッテルは、ミディアムタイヤで25周目まで引っ張り、全ドライバー中もっとも遅いタイミングでピットインを行った。
ユーズドのハードタイヤでレースに戻ったベッテルは、1ストップ作戦で順位を上げることを作戦を採り、一時はペースが上がらずに苦戦を強いられたものの、ルイス・ハミルトン(メルセデス)のリタイアにより10位にポジションを上げると、その順位をキープしたままチェッカーを受けた。F1ラストランを入賞で締めくくったベッテル。フィニッシュ後にはホームストレートでドーナツターンを披露してインタビューに応え、涙を浮かべながらパルクフェルメへと戻っていった。
レース中に最速ラップを叩き出したドライバーに贈られる『DHLファステストラップ・アワード』を獲得したのは、6位入賞を果たしたランド・ノリス(マクラーレン)となった。ノリスは44周目にミディアムタイヤで1分28秒392というファステストラップを記録。2位にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が1分28秒836、3位にはカルロス・サインツ(フェラーリ)が1分28秒879で続き、若手ドライバーが上位を占める結果になっている。
ピットストップタイムを争うDHLファステスト・ピットストップ・アワードを獲得したのは、2.32秒というピットストップタイムを記録したノリスのマクラーレンとなった。2位にもチームメイトのダニエル・リカルドが2.33秒という僅差で続き、マクラーレンがアブダビGPのピットストップタイムをワン・ツーで制した。3位は2.35秒でハミルトンのメルセデスという結果になっている。