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F1 ニュース

投稿日: 2017.02.13 06:56
更新日: 2017.02.13 06:59

2017年F1技術トピックス:FIAが否定した、理想的なスタートを実現し得る「プリロードシステム」とは

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F1 | 2017年F1技術トピックス:FIAが否定した、理想的なスタートを実現し得る「プリロードシステム」とは

 FIAはF1の全チームに対し、スタート手順を「プリロード」するアイデアは、安全上の理由から望ましくないと通告した。これはローンチコントロールと同様の効果を発揮しうる、一種のトリックとも言えるアイデアだった。

 FIAがこうした通知を行ったのは、フェラーリとのやり取りの中で、このコンセプトの存在を明かされたからだ。

 近年、FIAはスタート手順のコントロールをドライバーが単独で、システムの支援を受けずに行うことを重視してきた。これに対してチーム側は、スタートをドライバーにとって簡単で、失敗の可能性が低いものしようと知恵を絞っている。

 F1レースディレクターのチャーリー・ホワイティングが、フェラーリから「プリロード式」のスタートシステムの搭載について相談され、否定的な判断をしたことが分かった。

 ただ、フェラーリ自身がこのコンセプトの開発に取り組んでいたのか、あるいはライバルがそれを開発し、使用するのを妨害するために、このアイデアを公にしたのかは定かではない。昨年フェラーリは、FRICの効果を再現する新しいサスペンションシステムについても、FIAに質問状を出している。

 スタートに関する現在のレギュレーションはかなり厳しいもので、ドライバーがスタート時にクラッチのバイトポイントを探すにあたって、助言や支援を与えることは一切禁止されている。このため、クラッチミートを自動的に調整するシステムはもとより、パドルを保持すべき位置をドライバーに教える仕組みまでが違反となる。


この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています

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