2023年F1プレシーズンテストが2月23日にスタート、バーレーン・インターナショナル・サーキットで全10チーム、19人のドライバーが走行した。初日に最速タイムを記録したのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2番手にフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、3番手にカルロス・サインツ(フェラーリ)が続いた。
■レッドブル:終日走行のフェルスタッペンが盤石のスタート
この日初めて公開されたレッドブルのニューマシンRB19は、テスト初日から速さを見せ、フェルスタッペンは午前セッションをトップで終え、最終的に一日の最速タイム1分32秒837(C3タイヤ)を記録、一日のなかで157周を走り切った。
■アストンマーティン:トラブル発生もアロンソが2番手に
フェルスタッペンのタイムに0.029差に迫り、2番手となったのは、アストンマーティンに加入したアロンソだった。アストンマーティンは、レースドライバーのランス・ストロールがトレーニング中の怪我によりテスト参加を見合わせたため、代役として初日午前にリザーブドライバーのフェリペ・ドルゴヴィッチを走らせた。ドルゴヴィッチはセッションスタートから数分というところで、AMR23に電気系統のトラブルが発生し、コース上でストップ。この日唯一の赤旗をもたらした。セッションは約25分中断、その後、ドルゴヴィッチはコースに復帰して40周を走り、全体の14番手タイム(1分34秒564/C3タイヤ)を出している。
午後にステアリングを握ったアロンソは60周を走り、1分32秒866(C3タイヤ)の2番手タイムを記録し、トラブルでスタートしたチームの一日を良い形で締めくくった。
■フェラーリ:サインツ&ルクレールが3、4番手に続く
3番手、4番手にはフェラーリのサインツとシャルル・ルクレールが続いた。午前を担当したサインツは72周を走り、タイムは1分33秒253(C3タイヤ)。午後に登場したルクレールは、64周の中で1分33秒267(C3タイヤ)を記録した。
■マクラーレン:ルーキー、ピアストリは18番手
マクラーレンの午後セッションを担当したランド・ノリスが5番手となった。ノリスは、マシンの予防的修理が行われたことで走行時間を失ったが、40周を走行、1分33秒462(C3タイヤ)をマークした。午前に走ったチームメイトのルーキー、オスカー・ピアストリは52周のなかで1分34秒888(C3タイヤ)で18番手となった。
■メルセデス:6番手&9番手もクリーンな一日に
6番手はメルセデスのルイス・ハミルトンだった。メルセデスは午前にジョージ・ラッセル、午後にハミルトンを走らせた。ラッセルは69周のなかで記録した1分34秒174(C3タイヤ)で9番手。ハミルトンは83周を走りこみ、1分33秒508(C3タイヤ)をマークした。メルセデス勢はタイムシート上では上位に食い込んでいないものの、トラブルのないクリーンな一日に。昨年苦労したバウンシングの問題が見られなかったことは良いニュースであると、トト・ウォルフ代表はコメントしている。