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F1 ニュース

投稿日: 2017.03.04 15:06
更新日: 2017.03.06 10:44

今宮純のF1合同テストインプレッション:新時代の“超速”F1は戦力差縮小の予感

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F1 | 今宮純のF1合同テストインプレッション:新時代の“超速”F1は戦力差縮小の予感

 超速“スーパーF1フェス”。それが2017年シーズン最初のバルセロナテストのインプレッション。総合タイム最速のバルテリ・ボッタスは1分19秒705をマークし、16年スペインGPでルイス・ハミルトンが記録したポールポジションタイム、1分22秒000を2.295秒破った。

 トップのボッタスだけではない。フォースインディアのリザーブドライバー、21位のアルフォンソ・セリスのタイム1分23秒568も、16年スペインGP予選最下位のリオ・ハリアントが記録した1分25秒939を2.371秒上回っている。新車シェイクダウンの4日間、“スーパーF1”新時代幕開きを告げるものだった。

コーナリングスピードが飛躍的に向上した2017年のF1
コーナリングスピードが飛躍的に向上した2017年のF1

 メルセデスに加入してまだおよそ40日、ボッタスはまずロングランから始め、2日目に66周フルレースシミュレーションを実行。チームも彼もお互い早く慣れるための“特別プログラム”。途中スピンもあったがクラッシュを回避してみせ、きっちりこなした。

 最速タイム記録は3日目、ソフト側3スペックを順に試す慎重なアプローチ。1分19秒705のときはセクター3でアンダー症状があり(低温と風のせいだろう)、十分に19秒台前半は可能、次回テストではさらに18秒以下も予測できそう。

 一方、チーム在籍5年目のハミルトンには経験値があり、チームは彼にエアロ開発やセットアップ・パターンを担当させた。3日目には2スペックでつなぐ2ストップでフルレースをカバー、ボッタスよりもいいペースであった。ふたりの役割を分担、この日の午前はW08のポテンシャル・スピード、午後はレースモード信頼性を確認、メルセデスは今年もテストから盤石そのものだ。


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