レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

F1 ニュース

投稿日: 2017.03.05 08:44
更新日: 2017.03.05 08:47

ルノーF1のリヤウイングピラーは違法。DRSの効果増強を狙うもFIAから変更が勧告

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


F1 | ルノーF1のリヤウイングピラーは違法。DRSの効果増強を狙うもFIAから変更が勧告

 ルノーF1チームは、開幕戦オーストラリアGPまでに、リヤウイングピラーの設計を変更しなければならなくなった。その設計コンセプトがレギュレーションに違反するとして、FIAから勧告を受けたためだ。

 ルノーR.S.17のリヤウイングサポートピラーのデザインについては、2月21日にロンドンでこのクルマが発表されるとほぼ同時に、ライバルチームから疑問の声が上がっていた。

 問題のサポートピラーは、リヤウイングのメインプレーンには取り付けられておらず、DRSのアクチュエーターポッドを介してウイングにつながっていたからだ。

2017年第1回F1合同テスト4日目に走行したニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
2017年第1回F1合同テスト4日目に走行したニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)

 F1テクニカルレギュレーションの3.9.6項によると、リヤウイングサポートは、同3.9.1項で規定されるリヤウイング・メインプレーンに達するところまで伸ばされていなければならない。

 空力的な理由から、チームはリヤウイングピラーがウイングにつながるポイントを、できるだけ前方へと移動させてきた。昨年までのレギュレーションの下で最も一般的だった手法は、メルセデスのピラーのように、メインプレーンの下面につなげて剛性の確保に利用するというものだった。

 また、レッドブルとフェラーリを含めたいくつかのチームは、リヤウイングの空力特性の改善を狙って、一部のル・マン・プロトタイプカーに見られるような、スワンネック(白鳥の首)タイプのサポートを用いていた。今季のルノーのアイデアは、それをさらに一歩推し進めたもので、ピラーはDRSポッドに直接つながっていた。

 ルノーがこれを合法と考えた根拠は、レギュレーションのDRSに関する部分に、ピラーサポートを「DRSの作動のみにかかわる必要最小限の部分」につなげることは許される、とあることだった。


この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています

関連のニュース