ロマン・グロージャンは、ハースが抱えるブレーキの問題を解決するには、できるだけ早い時期にブレーキのサプライヤーを変更するしかないと主張した。
ハースは、参戦初年度の2016年から悩まされているこの問題を、いまだ完全には解決できていない。バルセロナで行われた今年のプレシーズンテストでも、グロージャンはブレンボ製ブレーキから一貫性のあるフィーリングを得られず苦労していた。
この問題への対策の一環として、チームは昨年のブラジルGPの週末にカーボン・インダストリーズ製のブレーキを試験的に使用した。そして、今年もシーズン序盤のどこかの段階でもう一度同社の製品をテストし、それが解決策になるかどうかを確かめる予定だ。
その一方で、ブレンボ製ブレーキを機能させる方法を探す努力も続けられているが、ドライバーの中でも特にブレーキのフィールに敏感なグロージャンは、サプライヤーが変更される日を指折り数えて待っていると語った。
「細かい部分に立ち入った話はできないが、僕はあれがどうしても好きになれない」と、彼は現在のブレーキの状況に関する質問に答えて述べた。「また別のものに替えてもらいたいんだ。その日が来るのが待ち遠しいよ」
つまり、カーボン・インダストリーズ製に変更しないと解決できないのかとの問いに、彼はこう答えている。「それが解決への道だ。ただ、それがいつになるのか、僕には分からないけどね」
また、グロージャンは、今季ハースとエンジンパートナーのフェラーリが示した進歩には勇気づけられたと述べ、ブレーキの問題を別とすれば、唯一の大きな課題はアンダーステア傾向が強いことだと語っている。
「そう、アンダーステアには少しばかり悩まされている。まずはその原因を理解する必要があるから、そのためにいろいろなセットアップやパーツを試し、どのツールがどんな効果をもたらすのかについて評価をしてきた」
「ウインターテストの段階では、まだ完璧なセットアップは必要ない。ただ、リヤサスペンションのジオメトリーを変えたり、フロントのロール剛性を変えたりした時に、それがどのように作用するかを理解しておきたいんだ」
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