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F1 ニュース

投稿日: 2017.03.13 12:01
更新日: 2017.03.16 16:21

メルセデスF1の予選の速さにライバルが疑惑の目。FIA、燃料規則を明確化

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F1 | メルセデスF1の予選の速さにライバルが疑惑の目。FIA、燃料規則を明確化

 F1のエンジンマニュファクチャラーに対し、エンジンオイルを燃料として「燃やす」ことは認められないと、FIAがあらためて念を押した。これについてはレッドブルから、メルセデスが予選時にそうした手法を用いていたのではないかとの疑義が出されていた。

 レースでのパワーアドバンテージはそれほどでもないにもかかわらず、メルセデスはなぜ予選で少なからぬエクストラパワーを引き出せるのかという疑問は、昨年から関心の的のひとつになっていた。

 ライバルたちが示唆したひとつの「アイデア」は、メルセデスがエンジンオイルにパワーアップあるいはアンチノックのための添加剤を混ぜ、それを巧妙なやり方で燃焼させることで、Q2やQ3で必要とされた時にパフォーマンスの上乗せを得ていたのではないかというものだった。

 現在のF1エンジンでは、クランクケースのブリーザーをクローズド式にしなければならず、ブローバイガスはエンジンの吸気システムに戻される。つまり、ブローバイガスの大半は吸気チャンバーに吸い込まれることになり、オイルを燃料として使うことは構造的には十分に可能だ。

 しかし、そのような手法は、レギュレーション違反となる。マニュファクチャラーがエンジンに使用できる燃料は、その化学的成分が厳密に決められているからだ。

 メルセデスは、そうした手法を用いてはいないし、つねにレギュレーションは守ってきたと主張しているが、それでも疑いを完全に払拭するには至っていない。

 この件については、シーズンオフの間に開かれた技術責任者の会合で議題となり、特にレッドブルが状況を明確にすべきだと強く訴えたという。これに対して、メルセデスは使えるオイルの量を5kgまでに制限することを自ら提案したが、他のチームには「オイルを燃焼させても、それだけあれば足りるのだろう」と邪推されただけだった。


この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています

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