レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

F1 ニュース

投稿日: 2017.03.15 11:59
更新日: 2017.03.15 12:03

マクラーレン・ホンダF1の危機はどれほど深刻なのか(2)危惧される悪循環の果て

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


F1 | マクラーレン・ホンダF1の危機はどれほど深刻なのか(2)危惧される悪循環の果て

 マクラーレン・ホンダF1チームは、プレシーズンテストで苦しんだにもかかわらず、危機的状況ではないと主張し、周囲の懸念を払拭しようとしている。しかし実際のところ、現状は「危機的状況なのかどうか」ではなく「この危機はどれぐらい深刻なのか」という問題であると英AUTOSPORTは論じ、今の苦境が悪循環の末に、もはや好転させることが困難な事態に及ぶことを危惧している。

 マクラーレンとホンダが新たに手を結ぶと同時にフェルナンド・アロンソがチームに加入したが、現契約は2017年末で切れる。3年目の今年、チームのパフォーマンスに向上が見られなければ、アロンソ離脱の可能性が高まるだろう。

 レーシングディレクターのエリック・ブーリエは、アロンソが来年以降もマクラーレンに残ると思うかと聞かれ、確信が持てないと発言している。

 アロンソは、公式テスト中に「(状況が悪ければ)余計に、続けたいというモチベーション、勝ちたいという意欲が高まる。自分にふさわしい結果を出せずに、よくない気分のままレースをやめたりはしない」と述べ、2018年もF1活動を継続するという強い意志を示した。これは他のビッグチームのオファーを歓迎する、というメッセージにも受け取れる。

 今季低迷から抜け出せなかった場合、マクラーレン・ホンダはアロンソだけではなく、他の有能なスタッフたちも失う危険性が高まる。成績が悪ければ、コンストラクターズ選手権ランキングに応じた分配金も減り、スポンサー獲得も難しくなる。こういった悪循環に陥ってしまうと、そこから事態を好転させるのはますます困難になるだろう。


この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています

関連のニュース