レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

F1 ニュース

投稿日: 2017.03.17 16:35
更新日: 2017.03.17 16:36

【F1新車分析】ルノーR.S.17:サイドポンツーンに取り付けられた特徴的なパーツ

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


F1 | 【F1新車分析】ルノーR.S.17:サイドポンツーンに取り付けられた特徴的なパーツ

 技術ウォッチャーの世良耕太氏が、2017年のF1新車、ルノーR.S.17の気になるポイントを解説。最新のスタイルを取り入れたルノーの本気度は? 

———————-

 2016年のルノーは、土壇場になってワークスチームとしての態勢を再構築したため、15年型マシンを手直しして16年シーズンに臨んだのが実情だった。ワークスチームとして初めて本腰を入れて開発したのが、17年のR.S.17である。

写真1フロントサスペンション、写真2:大型のインダクションポッド
写真1フロントサスペンション、写真2:大型のインダクションポッド

 16年型R.S.16のフロントサスペンションは下反角が大きくついた、やや時代後れのスタイルだった。R.S.17はサスペンションの機能を考えた場合は健全な、ほぼ水平なレイアウトになっている(写真:1)。単独で露出していたステアリングタイロッドは、アッパーアームと前後平行の配置になった。

 R.S.16はインダクションポッドの両サイドに縦長長円形の独立したダクトを抱え、ヘルメットの背後に円形の小さな開口部を備えるユニークな設計だった。

 R.S.17はすべての開口部を大型のインダクションポッドに集約。開口部を4つのエリアにわけている(写真:2)。フロントサスペンションといいインダクションポッドといい、最新のスタイルに整理された格好だ。

写真3、4、5:サイドポンツーン前端下側の処理
写真3、4、5:サイドポンツーン前端下側の処理

 見どころはサイドポンツーン前端下側の処理だ。例に漏れずアンダーカットは大きいが、その下に特徴がある。三次元形状のパーツを取り付けることで、フロアがめくれ上がったような状態をつくり出しているように見える(写真:3)。フロア下にふんだんに空気を取り込む意図だろう。


関連のニュース