ドゥカティは7月7日、アメリカ・カリフォルニア州のラグナセカで、新型1299パニガーレRファイナル・エディションを発表した。
発表会の舞台になったのは7月7~9日にワールドスーパーバイク世界選手権(SBK)第8戦が開催されていたラグナセカ。ドゥカティ・モーター・ホールディング最高経営責任者(CEO)のクラウディオ・ドメニカーリ、アルバ.itレーシング-ドゥカティチームのチャズ・デイビスとマルコ・メランドリが登場し、ファイナル・エディションのパニガーレを紹介した。
パニガーレが市販車ベースで戦う世界選手権で初勝利を挙げたのは、1988年。マルコ・ルッキネリが乗る851によってその優勝はもたらされた。これまでにパニガーレがSBKで表彰台の頂点に立った数は、実に330回以上だ。
今シーズンはデイビスが4勝、メランドリが1勝を挙げ、ポイントランキングではそれぞれ3位、4位につけてパニガーレの強さを見せている。また、7月7~9日にラグナセカで開催されたSBK第8戦では、デイビス、メランドリがスペシャルカラーをまとったマシンを駆り、レース1でデイビスが優勝を飾った。
今回発表されたパニガーレのファイナル・エディションには、伝統のL型2気筒エンジンを搭載。1299スーパーレッジェーラのエンジンがベースだ。そして、そのパワーは207hp/11000rpmと強大で、14.5kg/9000rpmものトルクを発生する。
さらにシャシーは、パニガーレRと同様、オーリンズ製メカニカル・サスペンションと24度のキャスター角を備えるものだ。
エレクトロニクスの面では、ボッシュ製慣性測定ユニット(IMU)を搭載。ABSコーナリング、ドゥカティ
ウィリー・コントロール(DWC Evo)、ドゥカティ・トラクション・コントロールEvo(DTC Evo)、ブレーキ・コントロール(EBC)を制御する。これらは、レース、スポーツ、ウエットの3モードのライディングモードにあらかじめセッティングされているが、ライダーの好みで変更することも可能だ。
カラーリングはイタリアントリコロールで、ホイールにもレッドが施された。なお、この新型1299パニガーレRファイナル・エディションは限定生産ではないが、シリアルナンバーが刻印される。
日本での発売は11月の予定。メーカー希望小売価格は455万円(税込)となっている。