今季で3年目のシーズンを迎えるTCRインターナショナル・シリーズは、3月23日に2017年のエントリーリストを発表。これまでアナウンスされてきたエントリー以外にも、WTCC世界ツーリングカー選手権に参戦するハンガリーのゼングー・モータースポーツが復帰参戦を果たすなど、豪華な顔ぶれがそろうこととなった。
すでに報じられていたチーム&ドライバー体制を含め、今季のフルシーズン・エントリーは合計23台。去就が定まっていなかった2年連続王者のステファノ・コミニは、レパード・レーシングを離脱し、新たにコントヨー・レーシングに加入した。
そのコミニは、TCRの地域選手権で続々デビューを果たし、すでに高い評価を得ているニューモデル、アウディRS3 LMSをドライブすることとなった。さらに同チームは、シーズン中盤のヨーロッパ・ラウンドから2台目のマシンを投入する計画も立てている。
コミニのチームメイトとして昨季も最終戦までタイトル争いに加わったジャン-カール・ベルネイは、引き続きレパード・レーシングのチームWRTに残留。17年型のフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRのステアリングを握る。チームは2台体制を予定しているが、セカンドドライバーに関しては、追ってアナウンスされることとなっている。
そして注目の新規参戦組として、WTCCでホンダのサテライトチームとして実績を上げてきたゼングー・モータースポーツが初年度以来となるシリーズへの復帰を確定。
技術集団STARDの手により、昨年からマシン開発が進められてきた韓国の『Kia Cee’d(キア・シード)GT TCR』を2台投入。WTCC参戦経験も持つフェレンチ・フィツカがエースカーのシートに収まり、セカンドドライバーも後日発表される見込みとなっている。
ただし、プログラム開始時期の影響で開幕戦ジョージアにはロジスティクスの都合上、間に合わず。ゼングーの戦いは第3戦スパ・フランコルシャンからとなる。