FIAヨーロピアンF3は3月24~25日、ハンガリーのハンガロリンクで公式テストが行われ、ハリソン・ニューウェイ(ファン・アメルスフールト・レーシング)がトップタイムを記録した。日本の佐藤万璃音(モトパーク)は17番手、牧野任祐(ハイテックGP)は18番手タイムだった。
4月14~16日に開幕を控えた2017年のFIAヨーロピアンF3。第1回目の合同テストには全19台が参加した。
テスト初日はマクラーレンの若手育成ドライバープログラムに加入しているランド・ノリス(カーリン)が1分34秒893でトップタイムを記録する。
迎えた2日目、空力の“鬼才”エイドリアン・ニューウェイの息子であるハリソンは午前のセッションで1分34秒012のベストタイムを叩き出し、タイムシートのトップに浮上してみせる。
午後にかけては気温が上がらず、タイムも出にくい状況となったこともあり、ハリソンのタイムを破るドライバーは現れず。ハリソンが2日間のテストをトップで終えた。
ハリソンと0.028秒差の2番手にはカラム・アイロット(プレマパワー)、0.113秒差の3番手にはノリスが続き、イギリス人ドライバーがトップ3を独占。
また、トップから11番手のジョーイ・モーソン(ファン・アメルスフールト・レーシング)までが0.5秒差、もっとも遅い19番手のキーバン・アンドレス・スーリ(モトパーク)までも1.1秒差と僅差の戦いとなっている。
今年がF3デビューとなる佐藤は2日間合計で98周を走破し、1分34秒979がベストタイム。ヨーロピアンF3参戦初年度となる牧野は116周を走り込んで1分35秒045のベストタイムを刻んでいる。
このあとFIAヨーロピアンF3は、3月28~29日にオーストリア・レッドブルリンクでふたたび公式テストを実施。その後、イギリス・シルバーストンで開幕を迎える。